新車のハーレーは慣らし運転をしよう

新車のハーレーは慣らし運転をしよう

ハーレーを大事に乗りたいなら最初が肝心!新車で購入したハーレー。高揚する気持ちを抑えて、まずは慣らし運転をするように心がけることで、ハーレーを長く乗り続けることができます。

慣らし運転とは

慣らし運転とは

「慣らし」という単語から察せるとおりに、いきなり負荷をかけないように、徐々に慣らしていこうというのは分かると思いますが、ではなぜそのようにする必要があるのでしょうか。
製造段階で精密なパーツの製造が可能になりましたが、それも完璧ではありません。組み合わさったパーツにバリが残っていたりして余計な負荷というのは必ず発生しています。
慣らし運転とは、エンジンなどの頻繁に摩擦の発生するパーツのズレを調整するために、徐々に馴染ませることを目的としているため、行うことでエンジンの負担を減らし、過度に熱を発生させることを防ぐことができるので、長く乗ることができるということです。

したほうがいいのは確実

いくら精密に製造されていても完璧ではないため、いきなり力を加えるよりも、徐々に加えたほうが長持ちするのは確実です。
では、慣らし運転させるときはどんなことに気をつければいいのでしょうか。

急発進・急加速のようなエンジンを急激に動かすようなことはしないこと。
そして、エンジンの回転数を上げすぎないこと。
連続して長時間走行しないこと。

この3点を守ることが大事です。回転数の目安は3000回転以内で押さえるようにしてください。とは言え下道を走っていればそんな回転数になることはまず無いので楽な気持ちでしばらく走らせるだけでOKです。気を使いすぎず、自分のペースで運転することが大切です。

走行距離が800kmぐらいになったらショップでの点検をしてもらいましょう。オイルやオイルフィルターの交換などを行い、各パーツに異常が起きてないかのチェックをしてもらいます。
ハーレーの心臓とも言えるエンジン。せわしなく動くピストンのかみ合わせのズレは、徐々に矯正されていくため、最初のうちは余計な摩擦が発生して、エンジンオイルが汚れやすいです。エンジンオイルはエンジンをスムーズに動かすために重要な役割をしています。エンジンオイルが汚れると内部の熱をスムーズに逃がすことができなくなるため、オイル交換はこの点検の間に2回・3回とおこなってもやりすぎでもありません。

オイル交換は、工具と正しい手順さえあれば自分でもできるので、挑戦してみるのもいいですが、ショップに頼んだ方が安心です。

慣らし運転中のエンジン内の動き

慣らし運転中のエンジン内の動き

エンジン内部でガソリンを爆発させ、その力を使ってピストンを上下に動かしてエネルギーを生み出しています。そのため、せわしなく動き続けるピストンにはかなりの摩擦が発生して熱を持ちます。熱を持った金属は柔らかくなるため、摩擦を発生しにくくなるように形を変え、表面のざらつきを無くし、よりスムーズに動かせるように徐々に形を変えていきます。
動いているのはもちろんピストンだけではありません。他の部位も、余計な摩擦を生み出さないように徐々に馴染んでいき、最適な状態へアタリを付けていくことが慣らし運転の重要なポイントです。

慣らし運転の効果

慣らし運転の効果

ピストンなどのパーツが無理なく動くようになることで、余計な摩擦熱も発生せず、オイルも汚れにくくなるため、初回以降は徐々にオイル交換の間隔は長くなります。

慣らし運転の間に、もしも異常を感じることがあれば購入店に連絡しましょう。正規ディーラーでハーレーを購入した場合、通常3年間の保証がついており、延長することで、最大で5年の保証がつけることができます。保証期間内に慣らし運転を終わらせ、車両自体に不備が無いかどうかを確認しておくべきでしょう。
走行距離が10,000kmぐらいからようやくアタリがつくとも言われているので、大事に乗っていきましょう。

定期的なメンテナンスが寿命を延ばす

金属同士のかみ合わせは長い時間を掛けて収まりが良くなっていきます。慣らし運転中は急な動作をしなければいいだけなので、逆に考えれば普通に乗っている分には問題無いとも言えます。
愛車を大事に乗るために大切なのは、定期的なメンテナンスや、不調に気がついたときに適切に対所できるかどうかです。
状態を正確に把握することは専門のメカニックでなければできませんが、なんとなく「おかしいんじゃないか」と思った疑問は「今度でいいか」と済ませずに逐一確認していきましょう。手をかけすぎて困るということもありませんので。


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