愛車に装着するハンドル選びは、スタイリングとハンドリングに多大な影響を及ぼしますのでとても重要ですよね。
ですが、ポジションの高いエイプバーハンドルからポジションの低いドラックバーハンドルまで様々な種類が多くのメーカーからリリースされていますので、自分の好みに合ったハンドルを見つけるのは一苦労だったりします。
そこで、今回はハンドルバーを大きく6つ(エイプバーハンドル、Zバーハンドル、ビーチバーハンドル、ドラッグバーハンドル、トラッカーハンドル、リーチバーハンドル)に分けて特徴やハンドルに合ったスタイリングをご紹介していきますので、ハンドルバー選びの参考にしてみてください。
ハンドルを決めてからカスタムの方向性を決めるのも良し、カスタムの方向性からハンドルを決めるのも良しです。
1. エイプバーハンドル
エイプバーハンドルはその名の通り乗車姿勢が猿が木にぶら下がっているように見えることから名付けられたハンドルで、ハンドルの高さが高いものだと50cmを超えるものもあります。
背が高く腕の長いライダーにピッタリで、快適なツーリングが楽しめるでしょう。
また、体格が小さい方でもハンドルの幅が比較的広いので、自分の体格に合った低めのエイプバーハンドルを選んで頂ければ、ゆったりとした乗車姿勢で快適なツーリングを堪能できると思います。
スタイリング重視でエイプバーハンドルをお考えの方へのおすすめのカスタムスタイルはチョロ(チカーノ)スタイルです。
ロー&ロングスタイルの車体に背の高いエイプバーハンドルはベストマッチします。
2. Zバーハンドル
別名ヒューズバーやチゼルバーとも呼ばれるZバーハンドルは、文字通りアルファベットの「Z」をモチーフに作られたエッジの効いたハンドルです。
ドラッグバーに近い背の低いものからエイプバーに近い背の高いものまで、幅広く様々な形のハンドルが数多くのメーカーからリリースされています。
背の高いハンドルはエイプバーハンドルに近いものがありますが、エイプバーよりも幅が狭くゆったりとしたポジションではないので、長距離ツーリングがメインのライダーにはあまりおすすめできません。
なので、ハンドリングよりスタイリング重視の方におすすめのハンドルというわけです。
Zバーハンドルに合うおすすめのカスタムスタイルは、昔ながらのチョッパースタイル、ツーリング系ではバガースタイル、チョロ(チカーノ)スタイルなどもおすすめです。
3. ビーチバーハンドル
装着するだけでノスタルジックな雰囲気を漂わせるビーチバーハンドルは様々なメーカーからリリースされていますが、基本的にハンドルの高さは低く幅が広いものばかりです。
レトロなスタイルのビーチバーハンドルは、ハンドルの幅が広くゆったりとした乗車姿勢で快適なツーリングを堪能できますが、ハンドルの幅が広いため細かいハンドリングには向いておらず、曲がり角の多い街乗りメインのライダーにはおすすめできません。
逆に、長距離ツーリングがメインでなだらかな道が続く海岸沿いなどを優雅にクルージングするようなライダーにはピッタリです。
スタイリング重視でハンドリングは気にしないかたへのビーチバーハンドルに合うおすすめのカスタムスタイルは、クラシックスタイルやチョロ(チカーノ)スタイルがおすすめです。
4. トラッカーバーハンドル
フラットトラックレースからフィードバックされたトラッカーハンドルは純正標準のハンドルよりも幅が広く背が高いため、ハンドリングが向上し愛車をより扱いやすくなるので、キビキビしたライディングを求められる街乗りメインのライダーにおすすめです。
様々なメーカーから多くのハンドルがリリースされていますが形状に大きな差はなく、より快適でアグレッシブなポジションを求めている方には、同時にライザーを交換することをおすすめします。
トラッカーハンドルに合うおすすめカスタムスタイルは、ハンドルの名前の由来でもあるトラッカースタイルやクラブスタイル、パフォーマンスバガースタイルなどがおすすめです。
5. ドラッグバーハンドル
ドラッグレースで多用されるより低く直線的なハンドルは前傾姿勢になるため、フォアコンモデルの車両にはちょっと苦しい体勢になるので、長距離ツーリングメインのライダーにはおすすめできませんが、街乗りメインで乗車姿勢をカッコ良く見せたい方にはおすすめです。
トラッカーハンドルと同じく様々なメーカーから多くのハンドルがリリースされていますが、大きな差はないので体格、腕の長さに合わせてハンドルの決めれば良いと思いますが、幅が狭くなるにつれて低速時の取り回しは注意が必要です。
ドラッグバーハンドルに合うおすすめのカスタムスタイルは、ドラッグスタイルやボバースタイル、長めのライザーと組み合わせてフリスコスタイルなどがおすすめです。
6. リーチバーハンドル
標準ハンドルよりもグリップが体に近くなり快適なライディングポジションになりますので、街乗りから長距離ツーリングまであらゆる場面で快適になります。
また、体格が小さい方向けでもあり、リーチシートと合わせれば安心してライディングに集中できるのでおすすめです。
メーカーからは対応するモデルや種類が限られており、自分の愛車に対応するものが必ずしもあるとは限りません。
そんな時は標準ハンドルの寸法を確認して近いものを選ぶか、ライザーを交換して体に近づけるなど方法はありますので、快適なライディングポジションになるまであきらめずに探しましょう。
リーチバーハンドルに合うおすすめのカスタムスタイルはノーマルスタイルです。
色々なカスタムスタイルがありますが、リーチバーハンドルを選択するライダーは快適さを求めているので、やはりノーマルスタイルが一番快適でおすすめです。