国産バイクに比べてハーレーはクラッチレバーが固い(重い)という声をいろんなところで聞きますよね。
最初は重いと言われれば重いかな?という程度だったのが、走行する時間が長くなればなるほどクラッチの重さがじわじわ手にのしかかってくるのです。
あれ?バイク乗るのってこんなに握力必要だっけ…とクラッチレバーを握るのもだんだん嫌になってくる時もあると思います。
手にずっとハンドグリップ握らされて筋トレさせられているような状況だと街乗りしても手がしんどいだけですよね。
今回はクラッチが重すぎてしんどいときに考えるべき解決策をご紹介していきたいと思います。
なぜハーレーのクラッチはこんなに重いのか?
ハーレーのクラッチの重さが国産バイクと違いすぎるため、なんでハーレーだけこんな仕様なのか疑問に思うところです。
なんなら自分の握力の無さが心配になってくる人もいるかもしれません。
ですが、ハーレーのような排気量が格段に大きいバイクではクラッチが重くなってしまうのも仕方がないことなのです。
排気量が大きい=駆動輪に伝わる力も大きいわけで、その強力な力を抑え込むためのクラッチのバネも強くなってしまうというカラクリです。
一般的には車種が古いほどクラッチが重くなると言われているので、あまりにしんどい場合は対策しなければいけません。
大丈夫です、クラッチの重さを嘆いて愛車に対策している人は全国にたくさんいます。
【解決策】VPクラッチやライトクラッチをつけてみよう
ハーレーのカスタムパーツの中には、クラッチの重さを軽減してくれるものがあります。
VPクラッチやライトクラッチというやつですね。
しかもほんのり軽くなったかな~程度ではなく、取り付けた瞬間から半分近く軽くなった!?と明らかな変化を感じられるほど劇的な効果があります。
ハーレーのディーラーでも、ハーレーはクラッチが重いからと最初からこういったパーツを薦めているところもあるくらいです。
取り付けたところでプライマリーの中に組み込むので、ハーレーの外見は全く変わらないのもいいところですね。
整備の知識に自信がなければ、バイクショップや整備屋に投げてしまえばあとはゴロゴロしてる間にクラッチの感触が変わってます。
特に手が小さめで常時クラッチ操作がしんどい方、渋滞にハマって手だけくったくたになったことがある方は、これだけで次からのクラッチ操作が変わってきますよ。
今までそんなことなかったのにだんだんクラッチが重くなる原因
最初はどうとも思っていなかったのに、バイクに乗る時間が増えるにつれてクラッチの重さが気になってくる場合があります。
いろいろな原因が考えられますが、メンテンナンスが不足している可能性があります。
こんな原因思い当たりませんか?
クラッチのワイヤーが正常じゃない
最初はどこもかしこもキレイなハーレーも、時間が経つごとに汚れと劣化という問題に向き合わなければいけません。
もちろん目に見えるところだけではなく、クラッチのワイヤーのような内部の内部まで問題は発生してくるわけです。
クラッチのワイヤーが油切れを起こしていたり、錆びや劣化でスムーズに動かせなくなるとそれがそのままクラッチの重さに繋がってくるのです。
放置し続けると、ハーレーを走らせている間にワイヤーが切れるという最悪の事態になる可能性もあります。
ワイヤー切れは経験したくないトラブルワースト3くらいに入る厄介なやつなんですよね。
クラッチのフルードが正常じゃない
使用しているクラッチが油圧式の場合、フルードが時間とともに劣化していきます。
ハーレーのような大型バイクの場合、油圧式のほうがクラッチが軽くなる説がありますが、フルードが劣化することでクラッチが重くなってしまうのです。
しかも、劣化がさらに進むとエアーを噛んでクラッチが切れなくなる可能性があります。
クラッチの取り回しが正常じゃない
ハンドル周りをカスタムしたときに起きがちなことですが、クラッチワイヤーの取り回しが間違っているととたんに重くなってしまいます。
通し方が違うとか、長すぎるとかそういった要因で、ワイヤーが干渉してハーレーに不具合が出てくることがあるのです。
あとはクラッチ自体に問題がなくてもクラッチレバーの位置が下を向きすぎていると、握る手にうまく力が入らず結果として重いと感じることもあります。
気づかないうちにレバーの位置が変わっている可能性がありますね。
【解決策】クラッチ部分をメンテナンスしてみよう
クラッチがだんだん重くなってきたと感じたら、自分でクラッチのメンテナンスをしてみるといいですよ。
自分でも簡単にできるので、やったことがない場合でもトライしてみる価値はあります。
ポイントはクラッチの位置調整と状態改善です。
まずは、クラッチレバーの位置・向きがおかしくなっていないかチェックです。
自分が握ったときに力が入りやすくなるようにクランプを緩めて調整します。
クラッチの場所がイイ感じになったら、クラッチそのものを掃除していきます。
汚れを落として油分を足すのが基本で、ワイヤーが劣化している場合は新しいものに交換しておきます。
改善しない場合は、ワイヤーが干渉している可能性があるので調整していきましょうね。
いろいろいじった後に元に戻せなくなるかもしれないので、作業前にはスマホでパシャパシャ写真を撮っておくことをおすすめします。
いろいろと小難しいことを話してしまいましたが、ようするに徐々に重くなるクラッチはメンテナンス不足が大半の原因だったりします。
よくわからなければバイクショップへ丸投げでOKです。
ハーレーに乗り続けるためにはメンテナンスは必須なので、整備しつつVPクラッチやライトクラッチなんかもうまく使えば、クラッチの重さは改善されますよ。