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足を乗せるフットコントロール周りを自分好みにカスタムしている人は多いでしょう。フットペグやフロアーボードなど、純正品・社外品問わず様々な種類のものが登場しています。
見た目はもちろん重要なのですが、そもそも車両に装着できるかどうかの確認が必要です。今回はフットペグをカスタムする際に重要となるマウント部分に注目してみましょう。
車両適合品かの判断はマウント部分で

フットペグのマウント部分の形状が、車両に適合するかどうかという判断基準となります。
カスタムパーツを探す際には、自分の車両に適合しているか・ちゃんと装着できるか という点は、どのカスタムパーツを探すにしても、一番気にする要素でしょう。実際に車両に商品を試着するということもできないので、フットペグのマウントの種類を把握して、自分のハーレーに装着できるかどうかを判断しましょう。
マウントの種類

マウントの種類は、大きく分けるとオス型とメス型の2種類の形状に分類され、そのサイズによって。オス型とは差し込む側、凸型の形状の物を指し、メス型とは差し込まれる側、凹型の形状の物を指します。
フットペグには様々な個性のものが多数発売されていますが、マウント部のみを見ると、規格がある程度統一されていることが分かります。
オス型マウント
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現在のハーレーの主流となっているのがオス型マウント。現在発売されているハーレーのほとんどの車両がオス型になります。ミルウォーキーエイトエンジンが登場するまで、長きに渡って統一されていたので、純正社外問わずカスタムパーツが豊富に揃っています。
マウント部分の幅は1/2 ✕ 7/8インチ。側面にはボルトを通す穴が空いていることからボルトナットで固定するとすぐに思い当たるでしょうが、近年製造された車両ではボルトではなく、その固定にはスナップリングを利用しています。ボルト穴サイズは3/8インチです。
メス型マウント
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オス型が主流となる以前のマウントがメス型です。旧車と呼ばれる位古い時代の、ショベルヘッドなどの車両用のフットペグのマウントはこのメス型となります。形状が違うので当然ですが、オス型マウント適合車には装着することができません。
そんな旧車向けのメス型マウントですが、その中でも2つに分けて扱われます。小さいものと大きいものとわかりやすくサイズ別で分けられます。
小さい方のマウント部のサイズ15/16✕3/4インチでボルト穴は1/4インチ。大きい方は11/8✕11/8インチ。ボルト穴は3/8インチになっています。
2018年以降ソフテイル用 ドライバー用
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2018年に登場したミルウォーキーエイトエンジンによって、長く主流であったオス型マウントに変化が生じました。そのサイズは7/8✕1インチと、従来のオス型と比べて少し大きくなり、ボルト穴サイズは5/16インチと、少し小さくなっています。
形状にも変化があり、まるでメス型の用に、間に隙間のある形状の物も登場しました。その形状はメス型に見えますが、実際にその間に取り付けられるのはスプリング。フットペグの開閉をしやすくするためにこのような形状になっています。
2018年以降ソフテイル用 パッセンジャー用
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先程ドライバー用と強調したのは、2018年以降のソフテイルでは、パッセンジャー用のフットペグは、ドライバー用と共通して使うことができないからです。
ミルウォーキーエイトエンジン搭載のソフテイル車両の、パッセンジャー用のマウントは、サイズが3/4✕1インチとなっておりドライバー用の物と兼用することはできません。
ミルウォーキーエイトが登場してまだ1年ということもあり、ドライバー用もパッセンジャー用も、まだまだ種類は潤沢ではないので、カスタムメーカー各社には頑張っていただきたいですね。
特殊タイプと呼ばれるオス型マウント
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オス型のマウントの中でも、スポーツスターモデルとソフテイルモデルのフォワードコントロール装着車では、通常のオス型では他パーツと干渉するために装着できないことがあります。そのためマウント部分から真っすぐ伸びた通常のフットペグとは明らかに形状の違う、特殊なオス型マウントも存在します。
アダプタなどのアクセサリー類
ステップホルダーのようなフットコントロールとフットペグに間に差し込むアタッチメントのようなものもあります。前述の特殊タイプと呼ばれるフットペグでなければ装着できないようなものであれば、干渉しないようにマウント部を延長することで、通常オス型のものでもどうにかできる可能性があります。
また、交換時にワッシャーが破損していた場合には交換用のフットペグスプリングワッシャーも1個からバラ売りしています。負荷のかかるパーツなので、長期利用した際のシフトペグ交換時には備えておくのが良いでしょう。
2018年以降ソフテイル用の選択肢の幅を広げる
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オス型マウントのフットペグに、気に入ったデザインがあるのに装着できない。ミルウォーキーエイトエンジン搭載のソフテイル車をお乗りの方の中には悔しい思いをした方も少なくないのではないでしょうか。それをどうにかして取り付けたいと思うのは当然のこと。
KIJIMAの製品「ステップコンバージョンブラケットセット フロント用」が、そんな願いを叶えてくれます。オス型マウントのフットペグでも問題なく車両に取り付けることができるようになります。
自分好みのフットペグが適合品の中から見つからないと嘆いてる人も、これがあれば選択肢がひろがって、満足の行くカスタムができるのでは無いでしょうか。