現在アメリカで最も注目を集めている「KING OF THE BAGGERS」。
2020年秋に初開催され初年度は1戦のみの開催でしたが21年は全3戦のシリーズ化となり、22年は全6戦とさらなる盛り上がりを見せているレースです。
ベースに用いる車両はハーレーダビッドソンのツーリングモデルまたはインディアン製のツーリングモデルが条件となっており、およそロードレースに向いているとは言えない大きくて重たいバガーモデルをベースに使って、真剣勝負をやってしまおうというのが「KING OF THE BAGGERS」なのです。
そんな超重量級ビッグバイクのレースが既存のロードレースファン以外からも大きな注目を集めています。
「KING OF THE BAGGERS」のレースより派生した新しいカスタムスタイルのパフォーマンスバガーですが、2022年よりラインナップに加わった「ST」モデルもこのパフォーマンスバガーを意識したスタイルとなっており今や大注目のカスタムスタイルとなっています。
クラブスタイルや今回のパフォーマンスバガースタイルはどちらも純粋に走りを意識したカスタムとなっており、ミルウォーキーエイトエンジンの魅力をさらに引き出すカスタムスタイルと言えるでしょう。
今回はパフォーマンスバガースタイルにカスタムするためのおすすめパーツをご紹介していきたいと思います。
①最初に手を付けると言っても過言ではない、見た目も音も大きく変わるマフラー
標準のマフラーでは重く、車体をバンクさせるのにも不向きなためマフラーの形状はパフォーマンス重視の2in1スタイルが主流です。
特にサドルバッグの手前もしくは中間ぐらいにエンドが来るような短いものが好まれています。
Bassani X Slyfox エキゾースト
Tig溶接はそのままでレースシーンを彷彿とさせるM-EIGHT用バガースタイルのチタン製エキゾースト。
ASSAULT 2in1 エキゾースト システム ツーリングモデル用
レースの雰囲気を醸し出すワイヤーで結んだ留め金具を用いており、更なる強度アップを図った2in1エキゾースト。
BIG SEXY パフォーマンス エキゾースト システム ツーリングモデル用
独特の風貌を有するASSAULTスタイルのヒートシールドが目を引き、幅広いトルク域と印象的な馬力曲線が特徴的。
COMP-S SHORTY 2in1 エキゾースト ステンレス
レースからインスパイアされたステンレススチール製ヘッダーとすばらしいサウンドを奏でるエキゾーストが人気。
コンペティション2 レース エキゾーストシステム
排気の流れをスムーズにするため1-3/4インチから1-7/8インチに大径化され、非常にアグレッシブなエキゾーストサウンドが魅力。
②重量のある車体を機敏に動かすにはエンジンのチューニングが必要
個人で交換するには難易度が高いのでそこは信頼できるショップにお願いするのもありでしょうし、いや自分でチャレンジするという方もいるでしょう。
チューニングといっても色々ありますが今回はカムシャフト、つまりバルブの開閉タイミング・リフト量に直結するパーツのご紹介です。
もちろんカムシャフトを交換しただけでは本来の性能を発揮できませんので、合わせてコンピューターのセッティングも必要になりますのでお忘れなく。
ANDREWS カム M-EIGHT用
ストリート仕様からレースまであらゆる走行シーンを想定したラインナップを提供するアンドリュース社製のカム。
S&S 465 CAMCHEST キット
ハイリフトおよび高回転の状況でのタペットの安定性を向上させるツーリングアプリケーションに最適なトルクカム。
S&S 475 CAMCHEST キット
エンジン性能のアップグレードが期待できるハイパフォーマンスのボルトインタイプ100hpカム。
REAPER カム M-EIGHT用
より多くのパワーとトルクを生み出し、スロットルレスポンス、加速、燃費を向上させることができるFEULING社製のチェーン駆動のカム。
③車体の運動性能を上げるにはサスペンションの交換が不可欠
日本の道路事情は恵まれた方ですが、それでも道路に突如として現れる凹みや小石、段差、轍などにより不意にハンドルを取られることもしばしばあります。
サスペンションを変えて道路への追随性を高め段差やコーナリングでタイヤがグリップを失わないようにしましょう。
AXEO HIGH-PERFOMANCE フロントサスペンションシステム
Legend製リアサスペンションシステムと合わせて装着すると最適なパフォーマンスが得られるように設計され、滑らかな乗り心地を実現。
モノチューブフォークカートリッジ
純正では柔らかすぎるフロントフォークに剛性感を与え、安定した走りとスムーズなコーナリングが可能に。
LEGEND REVO-ARC リモート リザーバー コイルサスペンション
体重の軽いライダーから重いライダーまでライドパフォーマンスを微調整でき、アグレッシブな走りからカジュアルな走りまで対応可能。
プログレッシブ サスペンション 990シリーズ
パフォーマンスと安定性を向上させるためハイプレッシャーモノチューブを備えており、アグレッシブなスポーツライディングにも対応。
④エンジンのチューニング、サスペンションの交換をしても止まれなければ全てが台無し
パワーを上げたらもちろん制動力も上げなければいけません。制動力を上げるには色々方法がありますがその1つとしてブレーキローターの径を大きくする方法があります。
レーシングカー等を想像してもらえばなんとなくわかると思いますが、ホイールのサイズに近ければ近いほど制動力は向上します。
また、ブレーキのフィーリングを良くするために高性能なブレーキパッドへの交換や6ポットキャリパーへの交換もおすすめです。
14”TWO-PIECE フローティングローター
ドリル加工された420ステンレス鋼のアウターバンド、インナーキャリアにより最適なパフォーマンスと熱分散を可能にする高性能フローティングブレーキローター。
BIGブレーキ フル フローティングローター
ドリルで穴を開けられた420ステンレス鋼のアウターディスクと6061ビレットのインナーキャリアが最適なパフォーマンスを提供。
6-PISTON DIFFERENTIAL BORE ブレーキキャリパー クローム
形状と機能を考慮して設計されており、3D彫刻デザインされた冷却フィンによりブレーキング中に発生する熱を分散。
6-PISTON DIFFERENTIAL BORE ブレーキキャリパー ブラック
形状と機能を綿密に設計し、ブレーキング中に発生する熱を効率的に分散させる3D彫刻デザインされた冷却フィンを搭載。
⑤機動力を生かした操縦にはエイプハンドルは不向き
ツーリングモデルに装着されているハンドルは、快適な長距離ツーリングを楽しむためならベストなハンドルです。
ですが、機動力を上げた車両にはいささか物足りません。
そこでライザー、ハンドルを変えて操縦性能を上げましょう。
METHOD BAGGER キックバック ライザー
快適さとハンドリングの最適な組み合わせを提供するための1-1/2インチ(約3.8センチ)プルバック、10インチ(約25.4センチ)の高さを装備。
NEXT LEVEL X ライザー
NEXT LEVELシリーズ共通のデザインコンセプトを保持しつつ、様々なハンドルに対応するため幅を極力抑えたデザインが特徴。
NEXT LEVEL ゲージリロケーションキット
高さ4~6段階、角度を自由に設定可能で、パフォーマンスバガー製作時に既存のメーターユニットをライザーに移設するキット。
ライザーアダプター
ライザー取り付け穴は3.5インチ幅を持ち、ハーレー用としてリリースされているの多くのライザーの装着を可能に。
WELDED STAINLESS MX ハンドルバー
溶接跡が残るアグレッシブなスタイルが特徴でライダーにとって快適なライディングポジションを提供。
⑥アクセルを開けた時に体が置いていかれないようにしっかりとしたシート選びが重要
100馬力を超えるエンジンを得た愛車に必要なのは、振り落とされないように腰をホールドしてくれるシートです。
ハイパワーエンジンを扱う上で体が安定しないのはとても危険なので、自分の体に合ったシート選びは非常に重要です。
KICKFLIP ソロ
耐久性の高いNaugahydeカバーとパッド部には高い安定性と快適性を誇るLe Peraのマラソンフォームを採用したライダー待望のソロシート。
STEP-UP FRONT & REAR LS シート
バイクコントロールをしやすいハイバックシートとライダーの腰をロックした状態に保つための特殊デザインが特徴。
SQUAREBACK ワンピース シート
スムースな部分と穴が開いた部分をうまく組合せスタイリッシュなタック&ロールデザインを採用し、腰へのサポートを大幅に向上。
SDC PERFORMANCE GRIPPER シート
シート表面にはしっかりグリップする素材を用いることでライダーやパッセンジャーをしっかりホールドし、ライダーの快適さを追求。
⑦足を前に投げ出した状態では機動力をを活かせない
ロングツーリングを楽しむ上では快適この上ないフットボードですが、ハイパワーエンジンの愛車を乗りこなすには不向きです。
踏ん張りが効くミッドコントロールキットへの換装がおすすめです。
ミッドコントロールキット
コーナリング中のクリアランスを増加し、よりアグレッシブなライディングポジションを実現。
ミッドコントロールキット
アグレッシブに乗りこなしたいライダーのためにコーナリング中のクリアランスを増加するよう設計。
XXX ミッドコントロール
足の位置が中ほどに移動する設計になっており、スタイルもパフォーマンスも求めるライダーにアグレッシブな走りを提供。