ハーレーの本場アメリカの広大な土地に拠点を構えるコドリンは約40年に渡る歴史と実績を持つ老舗メーカーの一つです。
もともとはドイツが発祥の地であるコドリンはアメリカとヨーロッパの双方の流れを受けて最先端のデザインと機能性を叶えた製品をいくつも市場に送り出してきました。
ヨーロッパ生まれの1人の創業者が生み育てた熱意あふれる事業
今でこそアメリカでもパーツメーカーとしての事業を展開し、ドラッグスペシャリティーズとも契約を結ぶに至っているコドリンですが、すべての始まりはボルケンというドイツの小さな街でした。
オランダとの国境近くにあるボルケンで生まれ育ったフレッド・コドリンは13歳ですでにバイクに乗りはじめ、10代ではじめて自分のバイク用にハンドルバーを作成するだけの熱意を持っていたのです。
溶接工としての見習い期間を終えたフレッドは溶接関係の仕事をしながらバイクへの情熱を昂らせていましたが、その情熱が彼を突き動かし車両のアセンブリと鍛冶に関する修士号を手にするまでにそれほど時間はかかりませんでした。
1984年を迎えた当時、世にあふれる数多くのカスタムパーツの中でも埋もれることのないコドリンだけのパーツを作る夢を掲げて、ついにコドリン・モーターサイクルズが始動したのです。
コドリンはこの始まりをきっかけにドイツの小さな街から少しずつ影響力を強め、ハーレーの本場アメリカまで届くような経験と実績を積み重ねていくことになります。
コドリンの世界的名声と最先端の技術が生まれるまでの道のり
コドリン・モーターサイクルズの立ち上げ後、年間数百というバイクをアメリカから輸入しフレッド独自のカスタマイズを施した後、ヨーロッパの各国に販売していきました。
コドリンの名前がはじめてアメリカで注目されるようになったのは、フレッドがアメリカのデイトナビーチなどで開催される大きなショーで賞を勝ち取るようになったからです。
フロントとリアにハブレスホイールを組み合わせたり、ブレーキを見えなくしたり、セカンダリードライブシステムを生み出したりしてきましたが、これらはフレッドが発明してきた数々の最新カスタムの一部であり、多くのライダーから熱烈な視線を集めるきっかけとなりました。
フレッド自身は現在もドイツに身を置いていますが、デイトナバイクウィークなどのイベントを含め数え切れないほど渡米しています。
2021年には彼の功績が認められ、非米国民であるにも関わらず名誉あるスタージスモーターサイクルに殿堂入りを果たしているのです。
彼が人生をかけて構築してきた数多くの技術と実績は次の世代であるレン・コドリンに受け継がれつつあり、新世代の新しい風をコドリン・モーターサイクルズにもたらし始めています。
次世代がリーダーとなり本場アメリカで展開するコドリンUSA
ドイツで始まったコドリンのカスタムパーツ事業ですが、2020年にはコドリンUSAとしての新たな挑戦が始まっています。
フレッドの息子であるレン・コドリンはフレッドのカスタムビルダーとしての実績を目の当たりにしながら育ち、フレッドのビジネスパートナーであるホルガーにも類まれなるデザインの才能とアセンブリのスピードを称賛されるほどの実力者になりました。
コドリン・モーターサイクルズがさらなる成長を期待されるステージに差し掛かった時、息子のレンがリーダーとしてのポジションに進んでいくのはごくごく自然の流れでした。
レンはカスタムバイクの全体的なコンセプトからデザイン、塗装などカスタムビルドのあらゆる面で携わっており、機械設計部門やCADを用いたデザインなどの分野でリードする存在になっています。
レンの存在はカスタムパーツビジネスで手腕を発揮するホルガ―・モールとともにコドリンUSAを日々前進させ、コドリンがプロデュースする製品をアメリカに届けるという夢を現実のものにしています。
コドリンUSAが全世界に提供するオリジナルのカスタムパーツ
ドイツからパーツを輸出入をしていた頃を思うとコドリンUSAは輸送費や時間の問題を解決する大きな鍵であり、実際にコドリンの影響力を強める一歩となるものでした。
コドリンUSAが立ち上がってから数年しか経っていませんが、当初ミルウォーキー8ソフテイルのためのパーツがほとんどだったラインナップもツーリングモデルやスポーツスターS、パンアメリカまでその幅を広げています。
今ではドラッグスペシャリティーズとの契約も実現しており、様々なニーズに応えるパーツはどれも高水準のクオリティと芸術のような美しさを共通として兼ね備えています。
コドリンが世界中のバイカーを惹きつける独自のデザインをパーツに宿すことができるのは、ドイツ出身という強みを存分に活かすことでヨーロッパとアメリカのスタイルを絶妙に融合させることができるからなのです。
ハーレーのカスタムにこだわるなら進化し続けるデザインとバイカーに優しい価格に挑戦し続けるコドリンは、ぜひとも一度はチェックしておきたいパーツメーカーの一つです。
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