ハーレーに乗っている人がほとんどいなかったカスタム黎明期から、ひたむきにカスタムバイクに向き合い、今もカスタム界の最前線でその名を轟かせるケンズファクトリー。
当時から高いカスタム技術を発揮し、それが数々のカスタムショーでの受賞につながり、国内はもちろん海外での高い評価の獲得へとつながってきました。
ハーレーのカスタム好きなら一度は名前を耳にするカスタム界の老舗メーカーの一つです。
>>ケンズファクトリーのパーツ一覧はこちらケンズファクトリーを世界的メーカーに引き上げた職人気質
数々のカスタムメーカーがひしめく中で、ケンズファクトリーは創業当初から自らの手でカスタムを手掛けることにこだわってきました。
創業者は永井健次さんという長崎出身のカスタムビルダーで、バイクのカスタムが浸透していない初期の初期から名古屋でカスタム業を展開しています。
大きな組織を形成し外注や大量生産を駆使するようになったメーカーも多い中、ケンズファクトリーは今も変わらず永井さん自身の手でカスタムの流れを組んでおり、まさに職人気質ともいえるブレない信念があります。
その裏には自身のカスタム技術を深めるために何度もアメリカに渡ったり、作業するたびに勉強を重ねたりと惜しみのない努力があります。
そうやって足を使って、手を使って積み重ねてきたものがあるからこそ、不動の地位を確立するに至ったのです。
ケンズファクトリーのカスタムに対する想い
ケンズファクトリーには、「小さなディテールが集まって一つのスタイルになる」という意味を込めて、「Details Create Style」というコンセプトがカスタムを行う上での信念になっています。
何かがクレイジーに突出しすぎることがなく、一つ一つのパーツがそうあるべき形で全体を構成する、一見簡単そうで非常に複雑な造形技術に多くのライダーが絶大な信頼を置いているのです。
ケンズファクトリーのカスタムの基本は、自分の思うイメージではなく、お客さんの頭の中にあるイメージに沿って作り上げること。
そこには楽しさもある反面、いくつもの苦悩があり、そのたびに調べて試して、また調べてと泥臭い地道な努力が伴っているのです。
カスタム一つとっても簡単なものはないため、頭であれこれ複雑に考えたりせず、手を動かしていくことで最終的に自然な形にしていきます。
自身の手に成り行きを任せられるのはまさに長年の経験と積み重ねた知識と技術があってこそ。
それでも足りない部分は、その場で知識を吸収して必ず自らの手で作り上げてきたのです。
ケンズファクトリーにとってのカスタムショー
カスタムビルダーにとって大きな舞台で華々しい賞を受賞することは、自身のカスタムが世の中に認められた証でもあるのですが、ケンズファクトリーではその戦績が大々的に飾られてはいません。
名古屋の本店に訪れた人だけがこれまでのトロフィーや賞をその一画で見ることができるようになっています。
それはカスタムショーに対して賞を獲ることを目先の目的にしているわけではなく、ケンズファクトリーそのもののプロモーションを目的として捉えているからなのです。
自分のやりたいことをやりたいようにやるだけの自己満足を押し通すことはせず、ケンズファクトリーがさらに広く浸透していくことを目指してカスタムバイクを作り上げます。
その時の一番新しい自社のプロダクトを使って、みんなが認める立派なカスタムを作り上げる、それがケンズファクトリーにとってのカスタムショーでのやり方なのです。
日本だけにとどまらないケンズファクトリーの躍進
名古屋で拠点を構えるケンズファクトリーは、今ではアメリカにも進出しており海外での高い評価に繋がっています。
その新たな拠点は、アメリカ五大都市の一つロサンゼルスから、電車で1時間ほど離れたロングビーチに置かれています。
若者文化発祥の地とも言われ、独特なアートな雰囲気が漂う街で、ドラッグスペシャリティーズなど名だたるディストリビューターたちに商品を卸しています。
アメリカでも日本で持ち続けている信念は変わらず、広く多様化するニーズやテイストに合わせて迅速に供給することを前提に、ケンズファクトリーのパーツの幅は今後もどんどん増えていこうとしています。
大都市ロスの近郊で、アメリカのハーレーライダーたちの拠り所になりつつあるのがケンズファクトリーUSAなのです。
ケンズファクトリーが手掛ける幅広いプロダクト
長年数々のカスタムバイクを手掛けてきただけあり、ケンズファクトリーだけでフルカスタムができるほど幅い広いパーツを取り揃えています。
パーツはどれもケンズファクトリーが信念として持ち続けている「Details Create Style」の概念を例外なく映し出しており、それぞれが呼応しやすいように計算されて製造されています。
またカスタムパーツだけでなく、ハーレー乗りに欠かせないウェアの展開にも余念がありません。
クラシカルなデニムウェアを中心に人気を獲得してきたIRON HEARTの設立者、原木氏とともにそれぞれのスタイリングセンスを掛け合わせて、新たなウェアブランドを確立しています。
あらゆるカスタムシーンにおいて多大な影響を与えてきたケンズファクトリー。
ハーレー乗りであれば一度はその類まれなる技術とセンスから生まれる製品をチェックしておきたいものです。
>>ケンズファクトリーのパーツ一覧はこちら