お乗りのハーレーが新車でも中古車でも、トラブルというのは何時何時おこるかわかりません。ソロツーリングの場合、他に頼る人も多いので自分だけで対処しなければいけません。寒い日はバッテリーも本調子ではありませんし、暑ければオーバーヒートが気になります。ツーリング途中に何かしらの不都合が発生したら、どのように対処するのが良いのか考えてみましょう。
出発前に最低限確認
愛車の状態を確認しておくことは、安心にも繋がります。目視確認でもするのとしないのとでは大きく違ってきますので、早く出発したい気持ちを少しおさえてチェックしておきましょう。
タイヤのチェック
足回りは重要ですよね。摩耗具合や劣化具合は見て確認しましょう。空気圧の測定は、専用の工具があれば時間もかけずに簡単にできるので持っておくと便利でしょう。測るだけであれば小サイズで簡単に計測できるものもあるので、工具と一緒に入れておくと安心です。
ガソリン
当然なければ走れません。帰る際に満タンにする癖がついてる人も多いでしょうが、ガソリンだけでなく、燃料計もきちんと動いているかどうかも見ておくのもいいでしょう。ガソリンの補給のタイミングは常にあるわけでは無いので、ガソリンの残量がわからなくなってしまうというのは怖いですね。
ブレーキ
走るための確認をしたら、止まるための確認もしましょう。ブレーキパッドの摩耗具合は定期的に確認しておきたいところではあります。新品に交換したばかりであれば安心というわけでもなく、慣らし運転をしないと性能を発揮できないので、交換したばかりのときは、いつも以上に余裕のあるブレーキを心がけましょう。
エンジンオイル
エンジンオイルも見ておきたいですね。オイルの量や汚れ具合など、定期的に交換していれば問題なさそうではありますが、長距離ツーリング前であればやはり確認しておきたいですね。
灯火類
きちんと点灯するかどうかの確認をしておきましょう。ブレーキランプやウインカーは周りに対しての物なので、事故の発生率にも関係してきますので、点灯しないときは必ず交換して下さい。
他にも、ミラーがぐらついたりしないか、ボルトの締め具合はどうか、チェーンの張り具合はといった箇所など見ていくとキリがなくなりそうですが、きちんと走れるか、止まれるかというのは非常に重要です。
準備万端でも起きるときは起きる
上記の様に点検をしてから出発しても、どうしても想定外なトラブルは起きるというもの。最低限車載工具を積んでいる人もいるでしょうし、簡単なメンテナンスができるようになっていると、多少の車両トラブルでもへこたれない屈強なハーレーオーナーになれることでしょう。
マシントラブルなら多少は対処のしようがあるというものですが、どうにもならないのが事故の類。愛車の再起も難しい状態になることもありますし、自分自身も怪我を負うこともありえます。そうなったときの備えとして保険に加入している人も多いでしょうが、その連絡先についてもきちんと把握しておきましょう。加入するだけでなく、そうなったときに使えないと意味がありませんから。
出先でハーレーが動かなくなってしまったら
エンジンがかからなくなってしまった。タイヤがパンクしてしまった。ガソリンが無くなってしまった。原因として色々あるでしょうが、とにかくハーレーをまともに動かせなくなってしまった状況のときにはどうすればいいのでしょうか。
エンジンについては、しばらくおいてから再始動すればかかることもある、という話も聞いたことがありますが、そのあたりは停止の原因になったパーツ次第なので楽観視するべきではないでしょう。
動かなくなってしまった以上は置いていく・・・という選択肢は選びたくないので、押して動かすしかありませんが、体力の問題もあります。ルートを確認して、近くにGS(ガソリンスタンド)があるようならなんとかなりますが、山道や高速道路ではそれも難しいでしょう。ではそのような場合はどうすればいいでしょうか。
確実性を選ぶならレッカーサービス
近くのGSまで押して運ぶのも難しいそんな状況の場合は、おとなしくロードサービスに頼んでしまうという手が一番確実でしょう。自動車がレッカーされている光景はしばしば見ることはありますが、ロードサービスは自動車だけでなくバイクに対しても有効です。その道のプロを派遣してもらい、任せてしまうというのが一番安全でしょう。
もちろん費用がかかるというのがネックにはなってきます。しかし、故障したハーレーを一時預けておけるGSがあるわけでもない場合は仕方のないことでしょう。
ちなみにですが、休憩中にうっかり鍵を失くしてしまったと言ったトラブルや、バッテリーあがり等にもロードサービスは対応しています。
他の対処方法も色々
トラブルの対応方法に正解はいくつもあるので、対処方法は人によってそれぞれあるでしょう。ハーレーに限らず、バイクのオーナーの方々の意見を色々聞いてみると、出先で動かなくなってしまった際の対処として意外と多かったのは、軽トラを使って自分で運ぶという手段。しかし、それにしても一時的にとはいえハーレーをその場に置いておくことになるのでGSになどの信頼できる施設まで運ぶケースが多かったです。他にもお店の駐車場に停めさせてもらったり、山道などでは周りに店もなく、民家へ助けを求めたりといった声もありました。
どのような手段を講じるかは人それぞれですが、どうにもならなくなったときのために、ロードサービスの電話番号くらいは電話帳に登録しておいたほうがいいでしょう。