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取り付け塾 ブレーキパッド交換編

ある程度メンテナンスを自分でこなしてきたら、消耗品であるブレーキパッドの交換などしてみようかと思ったりします。さっそく、当店で承ったリアブレーキパッドの交換作業を覗いてみましょう。

交換作業の心構え

当店の整備士はハーレーを専門に取り扱い、整備の基本知識を持っています。作業に不安のある方は安易に作業を行わないようにしましょう。

心構え1:怪我・火傷防止のため、車両が冷えた状態で作業を開始します。

心構え2:平らで安定した場所で行います。

心構え3:取り付けは作業者の責任の下で全て行います。

用意する工具・ケミカル

※年式やモデルにより必要な工具の種類やサイズが異なります。作業前にご確認下さい。
ピストン戻しツールが無い場合は万力やマイナスドライバー等を代用することも可能です。
少し奥まっているのでウォブルエクステンションを使うと作業がしやすくなります。

いざ、作業開始!

1. キャリパーについている2本のボルトを外します。
使用する工具はT40トルクス
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2. フリーになったキャリパーを引き抜きます。
引き抜いたキャリパーはホースに負担がかからない様に針金やタイラップで吊るします。

3. パッドを止めている金具を外し、パッドを外します。
パッドに座金が付属している場合は座金も外します。
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取り外し後、パーツクリーナーを使いキャリパーや取り付け部の洗浄を行います。
また、シールの劣化や破れを確認すると尚良し。

4. ピストンを戻す前にフルードタンクのキャップを開け、多い場合は少し抜き取ります。
(キャリパー内のフルードがピストンを戻した時にタンクに戻るので、溢れないようにする為。)

5. フルードが溢れないように注意しながら、ピストン戻しを使いピストンを戻します。
ピストン戻しが無い場合は、画像の様に外したパッドとドライバーを使い戻すことも可能です。

6. ブレーキの鳴きを抑えるため、パッドの角をヤスリで削り、
ピストンとパッドの当たり面には鳴き止めグリースを塗ります。
    

7. 座金、ブレーキパッド、止め金具の順で取り付けます。
座金に錆などがある場合は事前に落とし洗浄しておきます。
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8. キャリパーを戻しボルトを締めます。
使用する工具はT40トルクス
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9. ブレーキペダルをタッチが固くなるまで動かします。
フルードが少なくなった場合は必要に応じて規定量まで追加し、キャップを締めれば完了です。

ブレーキパッドを変えたら必要なこと

当たりが付くまでは効きが弱く危険なので、ゆっくり慣らし運転をしましょう。
慣らし運転は状況にもよりますが30キロ程度行えば安心です。

交換を怠ると

ブレーキパッドはブレーキを掛ける度に少しずつ磨り減っていきます。
ブレーキパッドは摩材とベースプレートで出来ており、摩材が全て磨り減ってしまうと、摩材より遥かに固いベースプレートがブレーキローターを傷つけてしまい、ブレーキローターの交換が必要になってしまいます。


左:新品  右:限界まで使用したパッド

また、摩材は熱が伝わりにくく出来ていますが、薄くなることで熱がキャリパーやフルードに伝わりやすくなり、ヴェイパーロックを起こしやすくなるので早めの交換が必要です。

ブレーキパッドは走り方によって減りが変わってくるので、安全と、無駄な出費を出さない為にも定期的な点検をし必要に応じて交換しましょう。

FERODO 純正キャリパー用ブレーキパッド
FERODO カスタムキャリパー用 ブレーキパッド※取り扱い終了

ブレーキパッド豆知識

ブレーキパッドにはそれぞれ特性があり、同じメーカーから複数種類ラインナップされている場合があります。それは、走りの特性に合わせて選べるようにラインナップされている物であり、材質を変えることで、効きや、コントロール性、耐久性、を変えています。自分の走り方あった物を選ぶと良いでしょう。

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