音楽ソフト事業を経て現在では通信機器のエキスパートとして活躍するメーカーです。 ナビゲーションはオートバイでのツーリングにももはや必須アイテム。
高周波・無線通信技術の老舗メーカー
ユピテルは1970年創業、ポータブルナビやレーダー探知機、その他通信機器を取り扱う日本の老舗メーカーです。
取り扱いのある通信機器ではポータブルカーナビゲーションに始まり、広域帯無線受信機やトランシーバーなどの無線機、ゴルフで使用するためのスピード測定器のようなセンサー製品も開発・販売しています。
レーダー探知機の販売メーカーとしては日本国内でも有数のサプライヤーとして自動車愛好家や、バイカーの間ではよく知られています。
とくにオートバイ関係の製品ではライダー専用のレーダー探知機も発売されており、自動車用のレーダー探知機よりもバイクに特化した性能を誇るため、より安全で快適なツーリングを行うことができます。
オートバイの乗っている人にとってタッチディスプレイタイプのナビゲーションはグローブ装着時でも操作できることが重要です。
ヘルメット用のスピーカーが付属していることからもオートバイに適した製品であることが伺えます。
ユピテルのナビゲーション製品
ユピテルからは創業開始以来様々なカーナビゲーションシステムが販売されてきましたが、少し変わった製品としては霧島レイシリーズが挙げられるでしょう。
霧島レイとはユピテルが開発するカーナビ、レーダー探知機のイメージキャラクターであり、日本の有名声優を起用していることでも話題になっています。
オートバイに乗る方にはサブカルチャーに造詣の深い方も多くいますので、霧島レイシリーズは根強い人気を誇っています。
もちろん長年カーナビゲーションシステムを開発しているユピテルの製品ですので、性能は申し分ありません。
オービスの設置場所など、スピードの出やすい傾向にあるエリアや、過去に事故が多発している場所ではその場所を走行する前にアナウンスが入り、ドライバー・ライダーに安全運転を促す機能も持ちます。
他者では実現できなかった安全運転のアルゴリズムが搭載されていますので安心してドライブが可能です。
ユピテルの歴史
ユピテルは設立された1970年には「ユピテル音楽工業株式会社」という社名でした。
その後1976年に「ユピテル工業株式会社」へと社名を変え、現在の「株式会社ユピテル」という社名は2007年に変更されたものです。
創業当時はカラオケブームの時代であり、カラオケセットなどの音響機材や音楽ソフト事業を手がけるユピテルレーベルも立ち上げていました。
しかし、1984年には音楽事業の不振が重なり経営破綻をしています。
経営破綻の原因となった音楽ソフト事業からは撤退し、その後は現在のカーナビゲーションシステムにつながる通信機器事業に参入しました。
ユピテルの通信機器事業は順調に売上を伸ばしていき、1994年には売上高が約248億円に上るなど成功を収めています。
1990年代後半にはエンジンスターターなどの機器も開発し、人気を博しました。
オートバイ用のレーダー探知機
ユピテルのオートバイ用レーダー探知機はグローブ装着でも操作ができる、ウィンドウタッチを搭載しています。
ツーリング中に少し停車した際にも快適に操作できるため、ナビゲーション操作でストレスになることはありません。
外部オーディオ入力端子でお手持ちのプレーヤーと接続も可能です。
ハーレーダビッドソンでツーリングを行う方にも走行中に音楽を楽しみたい場合は多いので、こうした機能は嬉しい利点でしょう。
ユピテルは過去に音楽事業も行っていましたので、オーディオ関係の機能に関しては定評があります。
GPSデータ登録件数は11万件以上と驚愕の数字。快適な旅を約束します。