日本国内での電気自動車の普及率はまだまだ今ひとつではありますが、アメリカのハーレーダビッドソンから電動バイク「LiveWire(ライブワイヤー)」が2019年に発売を控えています。
ハーレーがついに電動二輪車作った
ハーレーダビッドソンからLiveWireの発売が発表される以前にも、ハーレーが電動二輪車の開発をしているという情報は広く知れ渡っていました。それはLiveWireプロジェクトと呼ばれ、その中でテストを重ねてきたものが実を結び、ようやくのお目見えとなりました。
プロジェクト自体は2010年頃から水面下で進行していたと言われており、アメリカで突然、試乗車として現れたのが2014年。それから4年の歳月を経ての正式発表ということで注目を集めました。
世界中のライダーを対象としたいくつものテストを繰り返しただけあって、プロトタイプモデルのベースデザインから、より洗練されたデザインへ生まれ変わっています。
詳細なスペックは公開されていませんが、試乗イベントでは足つきが良いという評価が多いので、背の低い人や女性でも簡単に乗りこなせそうな期待がもてます。まだまだアメリカでも予想が飛び交っている状態なので、詳細については公式からの発表を待つしかありませんが、試乗イベント参加者からの評価は高く、大きな話題になっています。
LiveWireの発売日
現在は発表が確認されている情報では、2019年の8月にリリースされるとの発表がありましたが、市場への販売についてはまだ明らかになっていません。北米、ヨーロッパを皮切りに、徐々にアジア圏へも販売ルートか拡大していくことでしょう。今後のスケジュールの発表が待ち遠しいですね。
Vツインエンジンが存在しない車両
公式サイトでは、その車体の全貌を確認することができますが、ハーレーの代名詞とも呼べるVツインエンジンが無いことが分かります。マフラーもありません。「見た目、音、感触全てが魅力的でオリジナル」という公式メッセージからも、今までのハーレーの常識が通用しない、全く新しい車両が誕生したと断言してしまっていいでしょう。
全ての車両がそうなってしまうわけではないのですが、ハーレーだというのに、歴史のあるエンジンが綺麗さっぱり見えないというのは寂しいものがありますね。
今後も電動バイクは展開していく見通し
ハーレーダビッドソンでは、今後も電動バイクの開発にも注力していくことが判明しています。2022年までに2~5つのモデルを開発していくようです。その発表に合わせてLiveWireよりもよりスリムでスポーティーなデザイン画が公開されています。より小さく、軽くして手軽なモデルとなることが予想されています。明らかに自転車のようなデザインもあることから心配の声も寄せられていますが、少排気モデルへの強い意欲が見られると、概ね好感をもたれているようです。
アメリカでは市販モデルの情報は一部公開済み
マシンスペックに関しての詳細はまだ出揃っていませんが、アメリカのイベントでは市販モデルについてのいくつかの情報が公開されていました。
それによると、携帯電話との連動性をもたせることが出来るといった重要な機能から、4年前のプロトタイプデザインから引き継いたパーツは殆ど無いといった、大きな進化が見られました。
価格については、公式からの発表かは分かりませんが「£30,000(約430万円)を超えるほどではない」といったコメントもありました。今後新たに開発していくものについてはLiveWireよりも軽量で低価格と予定されています。LiveWireはクラッチ機能を必要としない、簡単な操作が出来るようになっているので、女性にも気軽に乗れるものが登場するかもしれませんね。
ハーレーの新モデルは今後も続々登場予定
新たな道を模索し始めたハーレーへ、様々な意見が飛び交っています。電動云々というよりも、マフラーがなくなったことで静かなハーレーという姿に困惑する人も少なくありません。しかし、今後の流通への見通しや未来的なデザインからも、乗ってみたいという声も多いのも確かです。
日本に来る時期はまったくの未定ではありますが、試乗イベントがあるのであればと思っている人はかなりの人数に登るでしょう。