長距離のツーリングでは、やはり疲れというのは溜まるもので、どうにかして楽な姿勢で運転できないかと考える人も多いでしょう。後ろに載せた同乗者にも同じことが言えます。
同乗者のためのカスタムするならば、やはりシーシーバーが1番でしょう。姿勢をサポートするカスタムパーツの実力をその身で実感してください。
シーシーバーはどういうものか
ハーレーに乗ったときに、体を支えるのはシートに落ち着けた腰と、両手で握ったハンドル。あとは体のバランスです。身体と車体の接している面がほぼ3点に限定されるため、バランスの制御に想像以上にエネルギーを使っています。この状態で数時間走って疲れないのであれば相当な体幹を持っているのでしょうね。
そして後ろに乗った同乗者の体を支えるのは、パッセンジャーシートにおろした腰と、ライダーか車体のどちらかを手で掴んで安定を図ることになります。ライダーの腰に両手を回して密着すれば安定はするでしょうが、ずっとくっつきっぱなしで長時間のツーリングというのも大変でしょう。
そんな状態をなんとかするのがシーシーバーです。装着すること同乗者は「背もたれ」を手に入れることができます。たかが背もたれと侮ってはいけません。背もたれのある椅子とない椅子を座り比べれば分かるように、座ったときの安定感は段違いです。
良い意味の言葉ではないシーシーバー
シーシーバーは同乗者の安全は疲労軽減に一役勝ってくれるありがたいパーツですが、アメリカで名付けられたその名は決して良い意味ではありません。
その名前「シーシーバー」ですが、英名では「Sissy bar」。Sissyとはいい意味で使われることはない英単語なのです。その言葉の保つ意味は、意気地なしや臆病者といった、悪い意味でしか捉えられません。背もたれなど付けずともクールに乗りこなすというのが当時の風潮だったのでしょうか。
とはいえ、装着していただけで指を指して笑われるようなことなどありません。当時はあったのかもしれませんが、今ぐらいであれば装着していないハーレー乗りをさして「大したやつだ」と思うくらいではないでしょうか。
カッコつけることは正しい事ですが、安全性を高めることや疲労感を取り除くこともまた正しいです。このような名前ではありますが、シーシーバーだって「大したカスタムパーツ」ですから、その実力もぜひ知っておいてください。
せっかくの旅も疲れていては楽しめない
疲労感すら楽しみに変えることが出来る人ならば気にする必要はないでしょうが、目的地に付いたそばからフラフラになるようでは、果たして同乗者はツーリングを楽しめたのかと言われれば首を傾げてしまします。
そこへ連れていきたいと思うような間柄であれば、元気な状態で目的地に到着して、食事なり観光なりをひとしきり楽しんでから帰路に着ける旅の方が好ましいでしょう。
乗り心地を重視してハーレーでの旅を楽しむのであれば、シーシーバーは非常に頼もしいカスタムパーツです。
背もたれだけじゃないシーシーバーの実力
同乗者の体を支えるシーシーバーはそれだけでも利便性の高いカスタムパーツですが、その実力はそれだけではありません。荷物の積載にも一役担えるパーツなのです。シーシーバーバッグという存在が、その実力を底上げしてくれます。
シーシーバー自体の取り付けも簡単ですが、バッグの取り付けは更に簡単!ストラップや紐で固定するだけなので苦労もありません。その上リュックのように背負えるので持ち運びするのも楽ちんです。駐車場から荷物を運ぶ際には非常に助かります。
背もたれの方にバッグを取り付けて、衣類を詰め込んでクッション代わりにしている人もいるようです。
こんなにも旅向きなカスタムパーツはなかなかありません。
ドライバー用のバックレスト
同乗者の疲労と安定感を向上させるパーツですが、ドライバー用の物もあります。MULTI PURPOSE ドライバー&パッセンジャーバックレストは、ドライバーに背もたれを与えます。 軽く背を預けることで姿勢も伸びて、背中が丸くなることを防ぐことも出来るでしょう。
他にもHDヒップストッパーのように、シートに巻きつけるだけで簡単に効果を実感できるようなパーツもあります。工夫次第でツーリングの際に疲労は軽減することができます。