レーシングイグニッション関係では老舗として有名なマロリーです。 1925年から現在まで変わらぬ製品開発の志をもち、多くのレーサーに信頼されています。
80年以上の歴史を持つメーカー
マロリーイグニッションは1925年にアメリカのオハイオ州でマロリーエレクトリックとして設立されました。
それ以来80年以上の歴史を誇っており、世界中のオートバイアフターマーケットの中でも老舗として知られています。
創業者のマリオン・マロリーは自動車メーカー最大手であるフォード・モーターの創設者ヘンリー・フォードとも親しい関係があり、1930年代にはヘンリー・フォードからの発注でディストリビューターを100万本納品したこともあるほどです。
マロリーイグニッションは長い歴史の中で数々のレースに関わってきたことも有名で、ドラッグレース、スプリントカーレース、NASCARなど、あらゆるタイプのモータースポーツに携わってきました。
1960年だから80年代にはインディアナポリス500マイルレースでマロリー製のイグニッションを搭載した車両が優勝したこともあります。
マロリーの歴史
マロリーイグニッションは1976年に創業150年を超えるアメリカの化学工業会社W.R.グレースの傘下に入りました。
その後1998年にはDANAの傘下に、そして2000年代に入りプレストライト・グループの傘下となり現在に至ります。
プレストライト・グループではマロリーイグニッション以外にもアクセルやヘイズなどのパーツブランドが傘下に入っています。
フォード・モーターのトップであるヘンリー・フォードから直接の大型発注を受けて成長していったという側面もあるため、ヘンリー・フォードが1974年に死没してからは純正部品の受注が減っていき、大企業の傘下に入らざるを得なかった背景が垣間見えます。
イグニッションメーカーではライバルとしてMSDイグニッションとも覇権を競ってきました。
マロリーイグニッションの製品
マロリーイグニッションは80年以上に渡り、世界中のレースで性能を実証された製品を使用して自動車アフターマーケットを牽引してきました。
マロリーイグニッションの各製品は実績のあるレーサーやモータースポーツ愛好家によって設計・開発されていますので実際のレースにおいても遺憾なく最高のパフォーマンスを発揮し、勝利を獲得してきました。
マロリーは、ディストリビューターとアクセサリー、イグニッションボックス、コイル、燃料ポンプ、レギュレーター、スターター、そしてエンジン関係の幅広い製品を網羅しています。
世界には数多くのカスタムパーツメーカーが存在していますが、これほどの歴史とレースでの実績を持つメーカーは稀です。
世代を超えて愛され、カスタムパーツメーカーとしての信頼を得てきていますのでどなたにもオススメできるメーカーです。
マロリーの定番アイテム
マロリーイグニッションの定番カスタムパーツといえばエレクトリックタイプのディストリビューター、通称デスビです。
アルミビレットのボディーは軽く、丈夫な造りとなっていますので、これを取り付ければその後長期に渡り交換の必要もありません。
仕様としては12V車の同爆点火(デュアルファイヤー)用です。
1936~64年ナックル、パンヘッドに適合と1957~70年XLモデルに適合が発売されていますので、オールドモデル愛好家の方にとっては申し分のないカスタムパーツといえるでしょう。
創業当時からディストリビューターで多くのバイカーに信頼されてきたマロリーの技術を体感してみてください。