最も体に触れるパーツのひとつである「シート」。
見た目や乗り心地、走行中の車体バランスや疲労感など、ハーレーに乗るうえで多くのことに関わる重要なパーツです。
買った当時の純正シートのままでも、もちろんカッコいいですし、乗ることに支障はありません。ですが、自分の思い描くハーレーのビジュアルバランスと何か違うなという方や、ツーリング時の疲れを少しでも減らしたいなと思っている方がいらっしゃれば、シートのカスタムを検討してみるのはいかがでしょうか。
シートカスタムのメリット
ではそもそもシートカスタムを行うことで何が良くなるのか?
乗られる方それぞれに考えがあるとは思いますが、
➀ハーレーの見た目の印象を変えられる
➁足つきが良くなる
➂乗り心地を良くし、疲労を軽減
具体的には以上の3点が挙がってくるのではないでしょうか。
そこで今回はシートのカスタム、そのメリットについて書かせていただこうと思います。 お読みいただき、今後のハーレーカスタムの参考になれば幸いです。
メリット1 シートで見た目の印象を大きく変える
まずシートはハーレーにおいて車体のラインを美しく見せる、かつ、自身のハーレーの個性を出すにも効果バツグンという、見た目にも大きな役割を果たす重要なパーツであります。
もともと装着されている純正シートは比較的シンプルなものが多いので、シートの変更だけでも車体のシルエットが変わり、ガラリとハーレー全体の印象を変える事ができるのです。
ここではシートの形容に関する記述をさせていただきます。
【シートの種類】
ハーレーのシートの種類は大きくわけて下記の5種類があります。
サドルシート
ヴィンテージのハーレーによく見られる乗馬の鞍が起源のシート。その薄さに特徴があり、スポーツスターモデルに取り付けた身軽なスタイルもおすすめですが、快適性を無視し、見た目重視ならばツーリングモデルに取り付けたビンテージスタイルも見栄えが良いのではないでしょうか。
ソロシート
ひとり乗り用のシンプルなシート。スタイリッシュなものが多いため、身軽でスピーディーな印象に変えることができます。どのモデルにもマッチする汎用性の高さが魅力です。
ガンファイターシート
1982年にコルビンのオリジナルデザインとして誕生。クラブスタイル定番のデザインで、スポーティーな外観や少し腰の高くなった造りがダイナやFXRモデルにマッチ。ウイリーした際に足を載せられたり、お尻がずり落ちない仕様となった、流行りのクラブスタイルに必須のエクストリーム系のシート。
コブラシート
フレームとリアフェンダーに沿って、ピタッと張り付いくシート。見た目がコブラの頭と胴体、尻尾に見える事からこのネーミングに。汎用性が高く、どのモデルにもマッチする人気のシートです。
キング&クイーンシート
70年代を代表するワイルドな匂いがするインパクトあるカスタムシート。シートからリアフェンダーにかけてボリュームが出るため、チョッパースタイルのビンテージモデルなどに丁度よく似合います。
【表皮デザイン】
縫い目やボタンダウンなど、シートの表皮のデザインにもいろいろあります。
スムース
スティッチ(縫い目)がなく、滑らかでシンプルなデザイン
タックロール
等間隔に平衡のスティッチが入ったデザイン
ダイヤモンド
ダイヤモンド(ひし形)の縫い目が特徴の豪華なデザイン
ボタンダウン
表皮をボタンで留めたデザイン
メリット2 シートによる足つきの変更
アメリカで開発されたハーレーなので、比較的小柄な日本人の私たちが乗ろうとすると体格差により、ハンドルが遠かったり、足つきが悪かったりなど、乗りづらさが出てくることもしばしば。
自分に合っていないライディングポジションは疲労だけでなく、大きな事故につながる可能性があるのであまり無視できない問題となります。ハンドルの遠さはハンドルバーやライザーの変更で。足つきを改善するにはサスペンションかシートの交換が有効的です。
そして、シートカスタムで足つきを良くするには
・薄めのものを選ぶ ・厚めのシートでも横幅や形状を選ぶ がマストな条件となります。
ここではこの条件に沿った、足つきを良くできるシートをいくつかご紹介します。
人気のラペラのソロシート。上質なビニールレザーにより見た目も良く、全体的にスリムで薄いので、足つきが良くなります。またお尻の部分が盛り上がっていますので、座面位置が通常より少し前のポジショニングに。ハンドル位置も近くなるので、日本人向けと言えるでしょう。
Danny Gray(ダニーグレイ) SPEEDCRADLE ソロシート
日本でも人気のあるダニーグレイ。薄く、幅広にデザインされ、前方はしっかりと絞られていることにより身体が前方へ移動。座面が低くなるため足つきが良くなる設計となっています。また、せり上がったリップ部分の腰へのサポートが、ツーリング時の安心感につながります。
Mustang(マスタング) WIDE TRIPPER ソロシート
マスタングのシートはノーマルよりも低いながらも、ある程度の厚みががあるので乗り心地を損なわずに快適性が保たれています。また、前方は幅が狭く設計されているので「乗り心地良く、足つきを良くしたい」という人向けのシートです。
メリット3 疲労・痛みの軽減
ハーレー独特のVツインエンジンによる激しいリズムとトルク。
魅力的な個性である一方、ツーリング中ずっとその振動と共に走り続けていると気づかない間に体力が消耗しています。そうした疲労感への対策に有効な手段の1つが、シートカスタムです。
そして既存シートの中にも、疲労感を軽減させる高いクッション性や特有の機能を持ったシートが多くあります。
Le Pera独自のBIKER-GEL(バイカーゲル)搭載も可能な、薄くても乗り心地の良いシート。
使用されているゲルが持つ“体重を均一に分散される”という特性により、疲労の蓄積を排除。ロングツーリングにおいてもその力を発揮することができます。 座り心地は堅めに感じますが、乗るたびに体温により馴染んでいき、身体に沿った形状でしっかりとしたサポートしてくるので、薄くてもお尻に痛みを感じる事はありません。
全体的に薄い造りで、前の方がより薄いため足つきも良く、お尻部分が幅広で体重が分散される設計となっています。
さらにエアーを充填できるようになっており、横のボタンを押すことにより空気量の調整が可能。エアの量で好みの座り心地にできる優れたシートです。
以上になります。
シートの交換は見た目や快適性にも大きく関わるので充実感と満足度の高いカスタムになります。さらに楽しいハーレーライフを送るため、次のカスタムは「シート」部分に注目してみてはいかがでしょうか。
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