キャリパーと常にセットとなるマスターシリンダーは、どんなハーレーのどのモデルでも構造的に大きな差は無いです。
特に80年代モデルともなれば、少しオーバーな言い方かもしれませんが、もう現行車と同じといっても良いほどです。作業手順はキャリパーO/Hと基本同様で、ほとんどの場合は分解清掃とゴム製のカップシール交換で済みます。ブレーキは重要保安部品なので、リペアパーツの供給も比較的良好なはずです。
堆積した汚れによってレバータッチが悪い場合、これらの作業で復活することが多いので是非チャレンジしてみて下さい。
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作業準備
車体をジャッキアップして車両を固定し、バッテリーのマイナス端子を外します。
安全に留意しながら作業をはじめてください。
マフラーとブラケットの取り外し
マフラー、ブラケットを取り外しリアブレーキマスターシリンダーにアクセスできるようにします。
ブレーキレバーロッドの取り外し
フットペグマウントを取り外し、マスターシリンダーのプッシュロッドからブレーキレバーロッドを取り外します。
ブレーキホースの取り外し
マスターシリンダーのバンジョーボルトを緩め、ブレーキホースを外します。
ブレーキオイルが漏れてきますので下に受け皿などを用意しておきましょう。
マスターシリンダー本体の取り外し
車体に固定されているナットをロックプレートを平らにしてから回してマスターシリンダー本体を取り外します。
リザーバータンクのクリーンアップ
リザーバータンクからマスターシリンダーを取り外して、リザーバータンクをきれいに掃除をします。
グリスの塗布
今回の車両はマスターシリンダーをアッセンブリーで交換しますのでピストンやピストンカップの組付けなど面倒な作業は必要ありません。
マスターシリンダーアッセンブリーのゴムの部分、リザーバータンクのマスターシリンダーが入るところにグリスもしくはブレーキオイルを塗布して組付けます。
また、プッシュロッドとピストンの当たり面にもグリスを塗布してから組付けます。
ブレーキホース・ブレーキレバーロッドの取り付け
マスターシリンダーアッセンブリーを車体に固定してブレーキホース、ブレーキレバーロッドなどを取り付けます。 ブレーキオイルを入れて漏れなどを確認し、エアー抜きをおこないます。
完成
エアー抜きが終わったら、マフラー、ブラケットなどを取り付けて完成です。
安全に配慮
安全の要とも言えるブレーキ系のことはしっかりと理解している方が理想ですが、難しいと感じる場合はショップに依頼をするなど、無理をしない判断というのも必要となってきます。
楽しいハーレーライフを送るためにも必須です。