シートやサドルバッグなどのハーレーのカスタムパーツとしても、自身が身につけるファッションアイテムとしても革製品は優秀です。
そんな革製品を長く使うつもりなら、気にかけておくべき注意点がいくつかあります。
シートとサドルバッグ
ハーレーに装着するパーツのなかで、革を扱った製品といえば、真っ先に頭に浮かぶのはシート、次点でサドルバッグでしょうか。
職人が生み出す革製品は、高級なイメージを植え付けます。財布や靴、ベルトなど、ハーレーに馴染みのない人の生活にも密接な素材でありながらも、身につけたその人の魅力や品格を底上げする数少ない素材です。
ハーレーに装着してもその本質は変わりません。ハーレーの魅力を引き立てる革製品の存在は、ハーレー乗りにとっては特別な素材です。長く使い続けられることでも有名ですが、その分手をかけなければいけないということも有名です。
革製品の天敵
ライダーを体を一身に支えるシートですので、汚れやダメージが有るのは仕方がありませんが、適切にメンテナンスをすることで、長く愛用することが出来ます。
気をつけるべきは、雨と紫外線、そして付着汚れです。
特に革製品の中でも人気の高いヌメ革と呼ばれる革素材は、水分にも紫外線にも弱く、適切なケアをすることはモチロンですが、色の変化にも特に注意が必要です。
付着汚れ
付着汚れは何かをこぼしたりしたときには顕著にわかりますが、細かいホコリや、舞い上がった粉塵などにはなかなか気づきにくいものです。ハーレーの革製品の中でも人気の、ステッチで模様などを入れたデザインのシートなどは、ステッチ部分に埃が溜まりやすいですし、フラットな物でも、革の表面は網目状になっているため、知らないうちに埃は溜まっていくものです。
埃はそれ単体では怖い汚れでがありませんが、水分と合わさることで革に取って驚異になりえます。
水を含んだ埃は膨張し、革にへばりつきます。そのままでいると、付着した部分から水分が革へ浸透し、革の劣化を促してしまいます。
汚れをそのままにしてしまうと、革にとっては深刻なダメージへ繋がってしまいます。何かをこぼしたりしたらすぐに拭き取ったり、定期的にブラシで払うなどの対策を取りましょう。
雨などの水分
革製品を大事に使うのであれば、雨などの水分には充分注意しましょう。
革が水分を含むことで起こりうるトラブルはいくつもあります。見た目には水シミが1番分かりやすいですが、1番怖いのは水を含むことで起こる劣化です。水を含むと脆くなってしまい、それによって形が崩れてしまったり、深刻なダメージにつながる可能性があります。あまりにも放置するとカビが発生してしまいます。
シートやサドルバッグは雨に対して無防備です。もし雨に降られてしまったら、ハーレーをガレージに入れるときには水気を拭き取るようにしましょう。すでに雨が浸透してまだら状になってしまっていた場合には、水を含ませた布でトントンとその周りを絵の具を水で伸ばすような感覚でにじませてやることで、水シミをできにくくすることもできます。
雨もそうですが、高い湿気に対しても注意が必要です。前述と重なりますが、埃が吸う水分というのは雨だけではなく、空気中の湿気も含みます。知らないうちに埃の溜まった箇所だけダメージを受けていることもあり得ます。
雨よけのシートはモチロンですが、雨が上がったあとには必ず乾燥させるなどの配慮も必要になります。
紫外線
紫外線対策と聞くと肌ケアのようにも聞こえますが、革も日焼けをするので紫外線には注意が必要です。
日の光を浴びると日焼けの用に色が濃くなると言われます。そして日の光を浴びすぎると必要以上の熱を持ちます。
色の変化は望ましい変化であればよいのですが、熱によるダメージは深刻です。水分の含み過ぎも問題となる革製品は、乾燥のしすぎもまたよくありません。
過剰な熱を帯びることで、水分だけではなく、表面を守っていた油分などの栄養も奪ってしまいます。それによって起こるのは、ヒビ割れです。パサパサになってしまった革を曲げ伸ばしすると表面がボロボロとハゲてしまうこともあります。保管場所が屋外のばあいはシートをかぶせるなどの対応が必要です。
革専用の手入れ用品
手のかかる革製品ではありますが、適切なケアさえされていれば、10年は使えるとまで言われています。長く使っていく中で見られる革の表情の変化が楽しみな素材でもあります。
汚れたら拭けばいいですし、濡れたら水シミにならないように吹いて乾かせばいい。紫外線は定期的にオイルを塗ることで防げます。
洗ったらケアすることさえ覚えておけば、長く使うことが出来ます。サドルバッグやシートの製造メーカーからもメンテナンス製品は出ているので、まとめて購入してしまってもいいでしょう。
シート・サドルバッグ&トリムクリーナー
ラナパーワックス
Danny Gray レザーシート コンディショナー※取り扱い終了
革は特別な素材
高級感という意味でも特別に感じますが、革は動物の皮から作られた素材です。人の肌も呼吸をしていると言われるように、革素材に対して生きた素材と称する人も少なくありません。動物の皮をなめし、加工して作られた革を用いて仕立てられた製品は、他の素材では持ちえない性質を持っています。
メンテナンス次第では長く使える製品ですので、ぜひ愛用して下さい。
この記事内で登場したアイテム
- シート・サドルバッグ&トリムクリーナー
- ラナパーワックス
- Danny Gray レザーシート コンディショナー※取り扱い終了