ハーレーはしっかりとメンテナンスをすれば寿命も長くなり、コスパよく乗り続けられるものですが、やはりそれでも時間が経つごとにいろいろなところに不調が出てきたりするものです。
ハーレーのトランスミッションはクラッチから動力を伝えられる重要なパーツですが、異音がしたり異変を感じたりすると焦ってしまいますよね。
そういったときは早急にバイクショップへ持ち込みたいところですが、そう都合よくいかないときもあるかと思いますので、まずは冷静になってこれからご紹介するトラブルシューティングを確認してみてください。
それではここからはトランスミッションに故障が起きたときに考えられる原因と対処法をご説明していきたいと思いますので、下記の症状からリンクを選んでご確認ください。
【症状1】シフトチェンジが硬い
原因① プライマリーチェーンケースへ潤滑油を入れすぎている
⇒オイルを抜いて規定量を入れてください。
◆オイルはこちら◆
原因② クラッチが完全に切れていない
⇒クラッチの調整をしてください。
原因③ トランスミッションの潤滑油が重すぎる(冬期運転)
⇒走行前に十分な暖気をしてください。
原因④ シフターリターンスプリング(トランスミッション内部)が曲がっているか、折れている
⇒トランスミッションを分解してリターンスプリングを交換してください。
◆シフターシャフトスプリングはこちら◆
>>EASTERN MOTORCYCLE PARTS シフターシャフトスプリング
原因⑤ シフターロッドが曲がっている
⇒シフターロッドを点検して曲がっている場合は交換してください。
◆シフターロッドはこちら◆
原因⑥ シフターフォーク(トランスミッション内部)のバネに不具合がある
⇒トランスミッションを分解してスプリングを交換してください。
◆ディテントアームスプリングはこちら◆
>>EASTERN MOTORCYCLE PARTS ディテントアームスプリング
原因⑦ シフタークラッチドッグリング(トランスミッション内部)の角が磨り減っている
⇒トランスミッションを分解してドッグリングが擦り減っている場合は交換してください。
◆トランスミッションギアはこちら◆
【症状2】ギアから飛び出す
原因① シフターロッドに調整不良がある
⇒シフターロッドを点検してシフト操作に問題があれば調整してください。
原因② シフタードラム(トランスミッション内部)の調整不良または損傷・磨耗が起きている
⇒トランスミッションを分解してシフタードラムを点検して問題があれば調整または交換してください。
原因③ シフター係合部(トランスミッション内部)に磨耗、丸み不良がある
⇒トランスミッションをO/Hしてください。
◆リビルドキットはこちら◆
原因④ シフターフォークが曲がっている
⇒シフターフォークを交換してください。
◆シフターフォークはこちら◆
>>BAKER DRIVETRAIN 5-SPEED シフターフォーク
原因⑤ ギアが破損している
⇒ギアを交換してください。
◆ギアはこちら◆
【症状3】クラッチが滑る
原因① クラッチコントロールの調整が不適切である
⇒クラッチを調整してください。
原因② クラッチスプリングの張力が不十分である
⇒クラッチスプリングを交換してください。
◆クラッチスプリングはこちら◆
>>ALTO PRODUCTS リプレイスメント ダイヤフラム クラッチスプリング
原因③ フリクションディスクが摩耗している
⇒フリクションディスクを交換してください。
◆クラッチ板はこちら◆
【症状4】クラッチが引きずる、または離れない
原因① プライマリーチェーンケースの潤滑油レベルが高すぎる
⇒プライマリーチェーンケースオイルを抜いて適切なオイルを入れてください。
◆オイルはこちら◆
原因② クラッチコントロールの調整が不適当である
⇒クラッチを調整してください。
原因③ プライマリーチェーンの位置が悪いか、きつすぎる
⇒プライマリーチェーンを調整してください。
原因④ クラッチスプリングの張力が不足している
⇒クラッチスプリングを交換してください。
◆クラッチスプリングはこちら◆
>>ALTO PRODUCTS リプレイスメント ダイヤフラム クラッチスプリング
原因⑤ クラッチディスクが歪んでいる
⇒クラッチプレート、スチールプレートを交換してください。
◆クラッチ板はこちら◆
【症状5】クラッチのチャタリング音がする
原因① フリクションディスクまたはスチールディスクが摩耗または歪んでいる
⇒クラッチプレート、スチールプレートを交換してください。
◆クラッチ板はこちら◆