スターターの調子が悪いと感じたらスターターソレノイドの接点不良が考えられます。
今回はスターターソレノイドのリペアキットを用いてスターターソレノイドのオーバーホールの仕方をご紹介しますので修理の参考にしてください。
モデルによって作業の難易度が大きく変わりますので、ご自身で出来ないと感じたらなじみのショップに作業を依頼しましょう。
スターターソレノイドとは
スターターソレノイドとは簡単に言いますとマグネットスイッチのことです、スタータースイッチを押すとリレーを介してソレノイド内のコイルに電気が流れ電磁石となります。この電磁石にスターターソレノイド内のプランジャーが
引っ張られ、端子が接触することによりバッテリーからの電気がスターターモーターに直接流れスターターモーターを回しエンジンが始動します。
愛車のエンジンを掛ける上でとても重要なパーツです、プランジャーと端子は大きい電流が流れるため接点の摩耗は避けられませんので定期的なメンテナンス、交換をすることで安心してツーリングライフを楽しめます。
作業をする前に必ずバッテリーの-端子は外しましょう
基本中の基本ですが今回の作業ではバッテリーからの電気が直接流れるスターターを触りますので、作業中に事故が起きないよう必ずバッテリーの-端子を外しましょう。
バッテリーを車両から外しておくとさらに良いでしょう。
一番重要なことは怪我をせず安全に作業を終えることです、バッテリーの-端子は必ず忘れずに外して作業を始めてください。
モデルによって作業難易度が異なります。
今回の車両はスポーツスターモデルのためスターターソレノイドにアクセスし易く、マフラーを外せば作業スペースが確保できるため作業し易いモデルです。
ツーリングモデルも作業し易いモデルです。
逆に作業が難しいモデルはソフテイルモデルです、スターターの上にオイルタンクがあり、作業をする上でオイルタンクを外す必要があります。
ご自身で作業するには少し大変だと思いますのでなじみのショップに作業を依頼しましょう。
ソレノイドの中身を新しいものに交換します。
スターターソレノイドの蓋を外して中の端子とプランジャーを新品に交換します。プランジャーの奥にはスプリングとボールが入っていますので、落としてなくさないように注意して下さい。
プランジャーと端子が接触する部分は大きな電流が流れるため、スターターモータを使用する度に摩耗していき接点不良を引き起こします。
新しいものに交換するにあたっての注意点は端子とプランジャーが接触した時に点ではなく面でしっかりと接触するように取り付けることです。
面で接触するよう上手く取り付けるため、プランジャーを手で押し込んで端子と面で接触するように固定しつつ端子のナットを締めて固定します。端子を固定したら接触部分が面で接触しているか確認して蓋を閉じ、
取り外したパーツを元に戻して完了です。
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スターターソレノイド リペアキット
プランジャー、ガスケット、ハードウェアが入ったリペアキットです。ギアが飛び込まない時には交換が必要です。
スターターソレノイド
動作不良なら、要交換です。4、5速用2種類御用意しました。
トラブルに備えて
トラブルに備えて以下のパーツを取り付けると良いと思います。スターターリレーやスターターソレノイドが故障してスターターモーターが作動しない場合に
直接プランジャーと端子を接触させスターターモータを作動させることができるスイッチです。
これがあれば出先で故障してもエンジンを掛けることができますが、バッテリーのトラブル、スタータードライブの故障などには対処できませんのでご注意ください。
スタータースイッチはこちら
ソレノイドカバー スタータースイッチ
本来スターターリレーのトラブル時に緊急用として直接スターターを起動させるスイッチですが、そのクールすぎるギミックでカスタム用として話題沸騰中!
ソレノイドカバー スタータースイッチ SPYKEスターター用
本来スターターリレーのトラブル時に緊急用として直接スターターを起動させるスイッチ。SPYKE製 SUPERTORQUE スターター専用になります。
NMC スターターボタン※取り扱い終了
直接スターターを起動させるメカニカルなスイッチ、31mmのノブと全長107mmスイッチは簡単に手が届きます。
レバースターター システム
ソレノイドと交換して装着します。手動のレバーを引くことによりスターターが始動する仕組みになっております。
ツーリング先でセルが回らなくなってしまったら一大事です。日頃から愛車の故障の小さなサインを見逃さないようにしっかり点検をして安全で快適なハーレーライフを楽しみましょう。