ハーレーにとっての血液「オイル」について

ハーレーに使えるオイルたち

ハーレーダビットソンのミルウォーキーエイト。そのエンジンにとって「オイル」とはなくてはならない存在です。 軽視している人はいらっしゃらないかと思いますが、オイルはハーレーにとって血液と同じです。

人間に置き換えてくれたらわかると思うのですが、血液が汚れてしまったら体調不良に。血液がつまってしまうと最悪のケースにもなりかねますよね?

ハーレーも全く同じ状況になると考えてもらったほういいです。ハーレーの健康を維持するためにはオイルを定期的に交換をしなければいけません。

そこで今回はハーレーの血液「オイル」についてお話していきます。オイルの役割や種類などを是非知っておいてください。

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ミルウォーキーエイトに使用されているオイルの種類は3種類

まずは基本的なお話なのですが、ミルウォーキーエイトのオイルは1つではなくて3種類あります。

①エンジンオイル

これがまさにハーレーにとっての血液になるとても大切なオイルです。汚れたり、酸化したままにすると人間と同様に体調不良になってしまいます。

②プライマリーオイル

プライマリーオイルは、プライマリーの中にあるプライマリーチェーンに潤滑を与えます。

③ミッションオイル

ミッションオイルはギアオイルとも言われるオイルです。潤滑材としてギアの表面に油膜を張ることで、摩耗やギア鳴りと呼ばれる異音の発生を防ぐことができます。

オイルの役割

そしてハーレーの血液であるエンジンオイルには5つの大切な役割があります。

●潤滑

エンジン内部では、クランクシャフトやピストンなどの金属部品が高速で運動しています。それらが互いに触れる部分をエンジンオイルで潤滑することで、金属同士の摩擦を軽減し、部品の摩耗を防ぎます。

●洗浄

エンジンオイルはスラッジというオイルの燃えカスやオイルと混ざった燃料などの汚れを吸着し、分解する役割を果たしています。車を使用していると次第にエンジンオイルが黒く汚れていきますが、これは清浄作用が働いているためです。エンジンオイルが吸着できる汚れの量には限界があるため、洗浄作用を回復させるために、定期的なエンジンオイル交換が必要となります。

●冷却

走行していると金属部品の摩擦、燃焼によって、エンジン内部は高温状態になっていきます。オイルパンからオイルポンプによってエンジン各部へ送られたエンジンオイルは、それぞれの場所で発生した熱を吸収してオイルパンに戻り、冷却されることで、エンジン全体を冷却しています。

●密封

エンジン内部の「シリンダー」と「ピストン」という2つの部品の間には隙間が空いており、それをピストンリングというパーツで塞ぎ、さらにピストンリングとシリンダーの間にエンジンオイルが入り込むことで、燃焼によって生じたガスを逃げないようにします。

●防さび

走行中のエンジンは非常に高温状態になるため、温度差によって水分が発生しやすい環境にあります。この水分が錆を生じさせる原因になります。エンジンオイルがあることで、エンジンの表面に油膜ができ、水分によって錆が生じることを防ぎます

オイルの交換の目安は?

ハーレーのオイル交換

ハーレーのマニュアルには8,000kmごとに点検・オイル交換が推奨されています。

しかしハーレーのマニュアルはアメリカの気候や交通事情が基本になっているので注意が必要です。日本は四季があり気温変化が大きいこと、交通渋滞についてもアメリカとはかなり違います。つまり日本の環境で考えてオイル交換をする必要があります。

エンジンオイルは日本国内では走行距離が約2,500~3,000kmごと、もしくは6か月に1回くらいでに交換するのが良いと思います。もし乗る回数が少ない方は1年に1回の交換を目安にしましょう。しばらく乗っていないから大丈夫ということはなく、季節や気象の変化によってオイルは劣化するので注意してください。

ちなみに先ほどのお話は2回目以降の交換の話で、初回だけは擦れ合って生じる金属粉が多く発生するので500km~800km以内の走行を目安に交換しましょう。

早く交換をする分にはメリットがありますが、交換をしないとパワーも出ず燃費が悪くなり、最悪の場合エンジンをダメにしてしまう可能性もあります。

オイルフィルターも交換しよう

オイルフィルターの交換

オイル交換の大切なのはわかって貰えたと思うのですが、実は同じくらい大切なのがオイルフィルターの交換です。

オイルフィルターエンジンオイルをろ過をしてくれる役割があり、金属粉などの不純物を取り除いてくれます。このフィルターを交換をせずにいるとろ過をしてくれなくなってエンジンオイルがキレイになってくれません。それが原因でエンジンに不具合を起こしやすくなります。

オイルフィルターの交換の目安は走行距離が約10,000km、あるいはエンジンオイルを2回に1回の頻度で交換をしましょう。

ハーレーがいつまでも健康で居続けるために

青空とハーレー

以上になります。

ハーレーのオイルは人間でいうならば血液的役割を担っているので、こまめに交換するのが一番いいのですが、お財布事情もあると思いますので、オイルの価格や交換頻度は走行頻度などと相談しながら決めるのがいいでしょう。

しかしながら冒頭でお伝えした走行距離約2,500~3,000km、または半年を目安にして交換するのはハーレーがいつまでも健康でい続けるには必要だと思いますので抑えておきたいポイントです。

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