バイカーにとって茹だるような真夏は嫌ですが、寒さ厳しい冬も過酷な季節です。
走行中の寒さは超が付くほど寒いですよね。この寒さ、痛さ?はバイカーならではだと思います。
厚着をして、走行風を防ぐウインドシールド等を装着すれば幾分よくはなるかと思いますが、指先だけは操作性を失わないため分厚いグローブを敬遠する方は多いかと思います。
そこで、3シーズングローブでも快適に走行できるグリップウォーマーの紹介と取り付け作業です。
時速60kmの走行で体感温度は10度以上低下するといわれております。
走行中に手がかじかみますと、寒い・手が冷たくなり過ぎて痛い・手のこわばりから動きが悪い等の理由から安全性の低下にもつながります。
安全に走行する為にも是非お勧めをしたいと思います。
今回の取付整備は電子スロットルを採用している車両の参考です。
使用した製品はSYMTEC製のHEAT DEMONS グリップウォーマーになります。
お気に入りのグリップを変えることなくそのまま装着ができます。
また、純正クランプハーフに合わせて作られている専用スイッチなので、スタイリングを崩すことなく装着できます。
オフシーズンに邪魔にならず、見た目もカッコよく出来ているので準備しておいて損はありません。
商品はこちら>>HEAT DEMONS グリップウォーマー
取付準備
車体をジャッキアップしてバッテリーもしくはメインヒューズを外します。
安全第一で作業をしましょう。
配線処理のためヘッドライトナセルを取り外します。
ドリルで配線を通す穴をあける
クラッチブラケット、ブレーキマスターシリンダー、スイッチハウジング、グリップを外します。
クラッチブラケットが装着されていた箇所に付属のスイッチをあてがい穴を開ける位置をマーキングします。
マーキングした位置にドリルで8mmの穴を開けます。
一部のハンドルバーには既存の穴がある場合があります。その場合は、この手順は踏まなくても大丈夫です。
その既存の穴を利用することが出来ます。
スロットルに電熱線を巻き付ける
アクセル側のスロットルセンサーをハンドルから引き出します。
アクセル側から付属のプラスチック製のプレートを通し、クラッチ側まで貫通させます。
※ハンドルの内径が0.875インチ(22.225mm)以上ある場合は
スロットルセンサーに貼り付けるのではなくケーブル用の電熱線を差し込みます。
(下記添付写真左側)
先ほど通したプラスチック製のプレートにスロットルセンサーに貼り付けた電熱線から伸びている配線を括り付け、
クラッチ側から引き抜き配線をハンドルの中に通します。
配線を渡す
電源用の配線をハンドル中央の穴からクラッチ側に通す。 ※今回の車両は電子スロットルのため予めハンドル中央に配線用の穴があります。穴がない場合は穴を開けるか、最初に開けた穴の径を大きくしてそこからハンドルの中に配線を通します。
スイッチの配線を最初に開けた穴に通してクラッチ側に通します。
アクセル側電熱線の配線、電源用の配線、スイッチの配線はクラッチ側ハンドルバーエンドから
出ているのを確認してください。
結線
クラッチ側電熱線の配線を合わせて同じ色の配線同士を付属の部品で結線します。
クラッチ側の電熱線を配線に気を付けながらハンドルに押し込みます。
電源用の配線をアクセサリー電源に繋ぎます。
グリップウォーマーのスイッチを設置する
配線を挟み込まないようにクラッチブラケット、ブレーキマスターシリンダー、
スイッチハウジング、グリップを取り付けます。
全てを組付けてしまう前にバッテリーを繋ぎ、動作テストをおこなって正常に作動するかを確認してから
各部を組付けて完成です。
いい塩梅にグリップウォーマーのスイッチが取付られました。
このスイッチであれば愛車全体のイメージを損なうことなく取り付けておくことが出来ます。
冬季シーズンはもちろんのこと、出番のない夏季シーズンにもクールに決められます。
温度調整は4段階
SYMTEC製のHEAT DEMONSグリップウォーマーは4段階で温度調節が出来るようになっています。
細かく調整が出来るのも嬉しい点です。
愛車を運転中でもLEDランプでON/OFFが一発で分かり視認性がとて良いです。
楽々手元操作で冬の寒い日、グローブを付けたままでも安全に操作できます。
穴開け加工や配線処理など、難しい作業イメージがありますが、工具さえあれば以外と簡単に取り付けることが出来ます。
安全に快適に愛車と楽しむ為にぜひチャレンジしてください。
また、同時装着でより高い防寒効果が得られる
ハンドガード、ウインドデフレクター等もおすすめです。
同時装着は防寒効果が倍以上になるように感じますので、かなりおすすめ致します。
いかがでしたでしょうか?
寒い時期にバイクを乗らない方は多いかと思いますが、それは非常にもったいない。
冬の朝晩の空気感が夏のものとは明らかに違うし、空気が澄んで遠くまで見渡せる冬にしか見れない景色があり、太陽の光も柔らかく感じます。
雪国や厳冬地に住むバイカーにとって、冬はオフシーズンかもしれませんが、四季が美しい日本においてどの季節をとってもバイクシーズンではないでしょうか。
寒さ対策をしっかりすることで、これまでに体験しなかった「冬に走る楽しみ」を見つけてみてはいかがでしょうか。
分からないことなどがございましたら、お気軽にご連絡下さい。お待ちしております。
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