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初心者向け ハーレーバッテリー講座

バッテリーはバイクのエンジンを始動させたり、ヘッドライトやウインカーなどの電装品に電力を供給する重要な部品です。特にハーレーダビッドソンのような大型バイクでは、バッテリーの性能が快適なライディングに直結します。バイクを動かすのに欠かせないパーツだからこそ、知っておきたいことをご紹介します。

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バッテリー用語を教えて!

バッテリー用語

本題に入る前に、まずバッテリー用語を勉強しよう。

  • 電圧…ハーレーバッテリーは主に12Vが採用されていますが、クラシックモデルでは6Vタイプも存在します。
  • 容量(Capacity)…バッテリーが保持できる電力量を示し、電流供給能力と密接に関連します。ライトやグリップヒーターなどを多用するツーリングモデルでは、容量が大きくなります。
  • CCA(Cold Cranking Amps)…低温環境での瞬間電流供給能力。冬場のエンジン始動性能を左右する重要指標。CCA値を測定することによりバッテリーの劣化具合(交換時期)を測ることが可能です。
  • MF…メンテナンスフリーのイニシャル。
    (シールドバッテリー)
    (密閉型バッテリー) は同義。
  • メンテナンスフリー…かつて主流だった密閉型にとってかわるバッテリー。バッテリー液を補充する必要のない=メンテナンスをする必要がないためこう呼ばれます。
  • バッテリー液…バッテリー本体に入っている電解液。プラス極、マイナス極、電解液の化学反応によって電気を発生させます。
  • AGM…Absorbed Glass Matのイニシャル。
    ハーレー純正にも採用されている仕様でグラスマットにバッテリー液を吸収させた構造で、つまりは高性能で最新。寿命が長く、自然放電が極力抑えられています。現在でハーレーに一番採用されている仕様のバッテリー
  • リチウムイオンバッテリー…Absorbed Glass Matのイニシャル。
    軽量かつ高エネルギー密度を持つ次世代型バッテリー。振動や高温にも強いが、高価格で専用の充電器が必要となりハーレー市場として普及率はいまいちです。
  • 自然放電…車体に接続していなくても微弱な電気が放電されるバッテリーの特徴の一つ。自己放電とも言われます。
  • バッテリー端子…バッテリー本体に付いている、+極、-極。ケーブル接続できるよう、バッテリー内部からふた上部の端子に繋がっています。
  • 通電性…電気が流れる性質。バッテリーの状態により通電性の良い・悪いがあるため、端子はできるだけ埃・塵・錆のない状態にしましょう。
  • 接点グリス…電気系統の通電性を良くするグリス。バッテリーにおいては端子に薄く塗布することで通電性を高めます。湿気・塩分・錆から守ります。
  • 初期充電…新品のバッテリーを装着する前に行う充電のこと。バッテリーは常に自然放電しているので、充電器で満タンにした直後に装着するとより良いです。バッテリーの寿命にも好影響とされています。
  • トリクル充電…バッテリーに負荷を与えない程度の微弱な電流を与え続けて蓄電する方式。過充電による不具合の心配がありません。

純正バッテリーの特徴

純正バッテリーの特徴

ハーレー純正バッテリーはAGMテクノロジーを採用しています。

成分や構造がどうのという難しいことはさておき、どんな特徴なのか簡単に知っておきましょう。

特徴

  • 長寿命
  • 液漏れ・ガス漏れがない
  • 密閉型だからバッテリー液を補充する必要がない
  • ハーレーの振動に耐える設計
  • 自然放電率が低い
  • 寒い時期でも一発始動

長寿命であれば、ハーレーに乗る者としては経済的に助かります。また環境にもやさしいと言えます。

液漏れ・ガス漏れがないのは環境にやさしく、人に安全。

つまりは密閉型=バッテリー液の補充が不必要=ガス漏れがない=長寿命 というわけです。

また自然放電が抑えられているとは言え、ゼロではないので定期的に充電するのがより良いでしょう。

ハーレーが冬でも一発でエンジンがかかるのはバッテリーが一躍買っているのです。

バイクに長期間乗らない時の対処法

長期間走らない場合、バッテリーの繋ぎっぱなしはNGと言うことは車もバイクも同じです。

そうでなくても1ヵ月~2ヵ月に一回は充電を行うと良いと言われているので、それくらいの期間を長期間とするのが妥当でしょう。

高価なバッテリーをいかに長持ちさせるかと言う意味で必要な処理は、

  • バッテリーをバイクから取り外す
  • これだけです。

    バッテリーを取り外さずに充電できない?

    その重さや作業工程から、着脱作業は簡単とは言えません。

    ツインカムモデル以降のハーレーであれば新車時からチャージカプラーが標準装備されているかと思いますが、エボリューション以前のモデルには装備されておりません。

    実は、後付けてバッテリーをバイクに乗せたまま充電ができるパーツが存在していて、カプラーをあらかじめ車体に取り付けておくことで、それを可能にします。

    日頃のこまめな充電でバッテリーの寿命が長くなると言われているので、長い目で見れば購入を検討しても良いのかもしれません。

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