春も気を付けたい『融雪剤と凍結防止剤』

満開桜の雪化粧

日本列島を桜前線がぐんぐん伸びて進んでいますが、先日、季節外れの大雪が関東地方で降りました。 融雪剤や凍結防止剤を急遽撒いたよ、という方もいらっしゃると思います。 比較的有名な話ですが、融雪剤などの成分はハーレーなどのバイクの塗装面や金属面に良くないというのをご存じでしょうか。 春はまだまだ路上に融雪剤や凍結防止剤が残っている場所もあります。 そんな、気を付けたいハーレーの敵『融雪剤』と『凍結防止剤』について知っておきましょう。

『融雪剤』と『凍結防止剤』とは

融雪剤や凍結防止剤は走行中のスリップ事故を防止する目的で道路に撒かれるものです。
融雪剤は雪を解かすだけではなく、路上に雪を積もらせにくくする凍結防止の効果も合わせもっています。
また凍結防止剤はゆっくり水と反応し、塩化カルシウムほどではありませんが水の凝固点の引き下げに効果があり、その効果に持続性があるのが特徴です。

融雪剤と凍結防止剤の違い
名称 主な成分 効果
融雪剤 塩化カルシウム 水に対する凝固点の引き下げ効果。 凍結防止や雪の降り積もりの削減効果。
凍結防止剤 塩化ナトリウム ゆっくりと水と反応し、持続性がある。 道路などを凍結しにくくする。

主成分の塩化物が金属部分や塗装面に悪影響

錆付いたハーレーのガソリンタンク

路上に撒かれた融雪剤や凍結防止剤はハーレーなどのバイクに付着すると塗装面や金属部分に悪影響を及ぼします。

融雪剤や凍結防止剤の成分が塩化カルシウムや塩化ナトリウムであることが原因です。 いわゆる海辺の海水が引き起こす塩害とほぼ同等の原理です。 特にマフラーやエンジン、スポークホイルなどの塗装加工がされていない部分は付着してしまうと早ければ数日単位でサビが出てきてしまうこともあります。 道路を走行中に、寒い日に凍りやすそうな道路で路面が白く粉を吹くような状態になっていたら融雪剤や凍結防止剤を疑ってください。 ほんわかと暖かい春の道路でも融雪剤や凍結防止剤が道路に残留していることがあるのです。

融雪剤や凍結防止剤がついたかもと思ったら…

ハーレーの洗車風景

もし疑わしい道路を走行した場合は融雪剤や凍結防止剤を残さないようにするために、しっかり洗車をしてください。
そして、念には念をで拭き上げをしっかりしてください。融雪剤や凍結防止剤は水に溶けた状態(水溶液の状態)が特に金属部分によくありません。

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ピカピカのハーレーでツーリングする男性

付いてしまった融雪剤や凍結防止剤はいかに早く洗い落とすかがカギです。ぜひ、サビのない綺麗な愛車を保って下さい。
自慢の愛車で気持ちよくツーリングを楽しみましょう!

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