ハーレーは言わずもがな、アメリカ生まれのバイクです。
無論、車体はアメリカ人向けに作られており、そのワイルドさやクールさがハーレーの魅力となっています。
スポーツ走行に重きを置き、軽快でスリムな車体が特徴のスポーツスターモデルは比較的日本人の体格向けのハーレーと言えますが、ソフテイルモデルはあまり日本人の体格向けのバイクとは言えないです。
しかし、ソフテイルモデルがお好きならスタイルチョイスは譲れないところになりますし、せっかくなら大好きなスタイルを安全の心配なく存分に楽しみたいものです。
そこで、今回はサスペンションを交換せずにバイクの車高を下げるロワリングキットの交換作業をご紹介を致します。
取付け車両は2018年FXBRです。
商品はこちら>>M-EIGHTソフテイル用 リアロワリングキット
作業準備
車両を後輪に近い方でジャッキアップして車両を固定します。
しっかりと車両が固定されていることを確認し、安全に留意しながら作業を進めて下さい。
メインヒューズの取外し
両サイドのカバーを取り外し、左側にあるメインヒューズを取り外します。
電装品類とリアフェンダーの取外し
シートを取り外し、ウインカー、テールライト等のコネクターを外します。
フェンダーサポートブラケットを固定しているボルト4本を取り外し、リアフェンダーを取り外します。
サスペンションにアクセス出来るように準備する
サスペンションの上にあるプレートを外してサスペンションにアクセスできるようにします。
バッテリーの取外し
バッテリーのマイナス端子を外し、バッテリーカバーを取り外します。(上記写真左)
バッテリーカバーが外れたらバッテリーのプラス端子を取り外してバッテリーを取り外します。(上記写真右)
この時、エンジンオイル用のオイルディップスティックがあたるので事前にオイルディップスティックを外してゴミが入らないようにウエスなどで蓋をしてからバッテリーを引き抜きます。
サスペンション本体を車両から取外す
サスペンションのアジャスターを固定しているボルトを取り外します。サスペンション上側の固定ボルトを緩めます。(左写真)
下側の固定ボルトはロックボルトがありますので先にロックボルトを取り外してからサスペンション固定ボルトを緩めます。
ジャッキで車両の高さを調整しながらボルトが簡単に抜ける位置で止めてボルトを取り外しサスペンション本体を車両から取り外します。(下記写真)
車高の調節(スプリングワッシャーの位置決め)
特殊工具を用いてサスペンションを縮めてサスペンションを分解し、ラバーストッパーを取り外して約1cm短くカットし再度ダンパーにセットします。付属のスプリングワッシャーを取り付けます。車高の調整はこのスプリングワッシャーの位置で決まります。
スプリングワッシャーを1回転させるごとに3mm車高が変わり、一番低くしたい場合はスプリングワッシャーを一杯まで締め込むことで35mm車高が下がります。 車高を決めたらネジ山アダプターを取り付けスプリングワッシャーを固定し、ネジ山アダプターにマウントブロックを取り付けて固定し、マウントブロックにブッシュを取り付けます。 サスペンション取付用の上下ボルトの穴位置を合わせてから特殊工具を取り外します。
サスペンション本体を車両に取付ける
サスペンション本体を車両に取り付けます。 上側の固定ボルトを仮止めし、ジャッキを徐々に下げていき下側の固定ボルトが入る位置まで下げて固定します。 上下の固定ボルトを締め込み固定し、下側のロックボルトを取り付け固定します。
取り外した部品を順番通りに戻す
取り外した部品を順番に取り付けて、元通りにしていきます。
もし、元通りにすることに不安があるようでしたら、スマホなどを活用して作業手順を残しておくのも良いでしょう。
完成
ドライブベルトの張り、ボルトの締め忘れなどをきちんと確認して問題なければ完成です。
車高を下げることにより足つき性が良くなることと、フェンダーとタイヤの隙間が狭くなり見た目もカッコ良くなります。
ハーレーの足つきは安全と密接に関わります
いかがでしたでしょうか?
車高を下げることにより足つき性が良くなり安全性が向上することと、フェンダーとタイヤの隙間が狭くなり見た目をもカッコ良くなり、今回のカスタムはイイこと尽くめです。
足回りに関わるところなので、作業に不安があれば、ショップに依頼するのも良案です。無理は禁物。
いつでもスマートに解決するのもハーレーライダー流です。
作業や部品など、分からないことがございましたら、ぜひ、お気軽にご連絡下さい。
ご連絡の際には、ご質問の当該商品の品番をお伝え頂きますとスムーズに回答が進みます。
お待ちしております。