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【自力で解決】ジャンプスタートの正しい繋ぎ方講座【緊急時のトラブル対処】

現行モデルでは至るところで電子化が進んでおり、いざジャンプスタートしようと思った時に正しく繋ぐことができないと、レギュレターや電子機器が損傷する可能性があります。
そういった事態にならないためには、ジャンプスタートをする時の正しい手順を知ることが重要です。

バッテリーは永遠に持続するものではなく、キーをオンにしたまま放置していればバッテリーが消耗してエンジンが掛らなくなってしまいます。
古いバイクであればキックスターターが付いていたり、押し掛けすれば何とかかかりますが、電気で燃料ポンプを動かし燃料噴射をおこなっている現行バッテリーのインジェクションモデルの場合はそうはいきません。

そこで、バイクよりも大きい容量を搭載している自動車のバッテリーからケーブルを繋いでジャンプスタートさせます。
ハーレーも自動車(トラック等は除く)もどちらも12Vシステムを採用しているので利用可能ですが、問題はエンジンが作動しているときに100アンペアをはるかに超える電流を出力できる自動車の充電システムです。

その電流がバイクの電機システムに急増すると電子機器を損傷させる可能性がありますので、エンジンを切った状態で繋ぐことを心がけてください。

それでは、ここからはスポーツスターモデルを例にジャンプスタートをするときの正しい繋ぎ方を見ていきましょう。

1. 左側のカバーを取り外す

①イグニッションをOFFにします。

②左側のサイドカバーは、車体のクリップに収まる上の2つのスロットと、バッテリートレイの取り付けタブに収まる下部スロットによって車体に固定されています。

③カバーが損傷するのを防ぐためリアブレーキマスターシリンダーリザーバーと左側パッセンジャーフットペグ (装備されている場合) の上にウエスを置きます。

④左サイドカバーの上部の角をつかみ、車体のクリップを親指でゆっくりと引き離します。
カバーの上部を車体から遠ざけるように回転させながら、カバーを少し下にスライドさせて、取り付けスロットがバッテリートレイの取り付けタブから滑り落ちるようにします。

2. ジャンパーケーブルを接続する

ジャンパーケーブルを接続する

①サポート車両のエンジンが掛っていないことを確認します。

②ジャンパーケーブルプラス側の一方のワニ口クリップをバイクのバッテリーのプラス (+) 端子 (画像の①) に接続します。

③同じケーブルのもう一方のワニ口クリップを車のバッテリーのプラス (+) 端子 (画像の②) に接続します。

◆◇◆警告◆◇◆

この時点で、マイナス (-) ケーブルをバイクのバッテリーのマイナス (-) 端子に接続しないでください。
火花や爆発を引き起こし、死亡または重傷を負う可能性があります。


④ジャンパーケーブルマイナス側の一方のワニ口クリップを車両のバッテリーのマイナス (-) 端子 (画像の③) に接続します。

⑤同じケーブル (画像の④) のもう一方のワニ口クリップを安全なボディーアース (バイクのバッテリーから離れた場所) に接続します。この時、マイナス (-) ケーブルを塗装またはクローム部品に接続しないでください。取り付け部が変色する恐れがあります。

3. バイクを始動しジャンパーケーブルを外す

①ジャンパーケーブルを接続した状態で、バッテリーがある程度充電されるまで5~10分程度待ちます。この時、自動車のエンジンをを始動しないでください。

②バイクのエンジンを始動し、エンジンを掛けたままにします。

③2の逆の順序でケーブルを取り外します: バイクのアース→車のマイナス→車のプラス→バイクのプラス

4. 左サイドカバーを再び取り付ける

①サイドカバーの下部をバッテリートレイのタブに合わせ、サイドカバーの上部をクリップにしっかりとはめ込みます。


いかがでしたでしょうか?

ジャンプスタートは慣れていないと手順がややこしく感じるものですが、知識として知っておくといざトラブルになったときに対処ができるようになります。

しかし、ジャンプスタートは出先などでの応急措置です。
一度でもバッテリー上がりを起こしてしまうとバッテリーの性能が極端に落ちますので、安心してツーリングを楽しむためにも早めに新しいバッテリーに交換するようにしましょう。

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