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キャブ車の方にオーバーホールのススメ。
走行距離が1万km以上の場合、エンジンに不調を感じる場合は検討してみてはいかがでしょうか。
冬は寒くてバイクに乗らないという方も、春に気持よく走るために、準備は万全にしておきたいですね。
キャブレター関連は慣れない方にはむずかしい作業かもしれませんが、順を追って丁寧に作業すればご自分でもできます。 ステップアップ目指してぜひチャレンジしてみてください。
今回の使用車両は2003年のXL1200Sです。
まずはキャブレターの取りはずし
エアクリーナーカバー、エアーフィルター、バックプレートの順に取り外します。
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アクセル、アイドルケーブルのアジャスター部分を緩めます。
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キャブレター内のガソリンを抜きます。
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次にキャブレターを取り外します。せまいところはエクステンションとユニバーサルジョイントが便利ですね。
(工具についてはこちら)
この時、マニホールドにゴミが入らないように穴を塞いでおきましょう。
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ここまでできたらキャブレターをばらしていきます。
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今回使用するキャブレターのリビルドキット
S&S superEキャブレター リビルドキット
傷んでいるパーツや、シールなどはこの機会に交換しておきましょう。
キャブレターの中をキレイに掃除していきます。
加速ポンプの部分では、小さなチェックボールとスプリングが入っているので無くさないように注意してください。
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下の画像はフロート部分を取外した状態です。
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両サイドのスプリングを外してバタフライを取りはずします。キャブレターボディを傷つけないように慎重に取りはずしましょう。
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各部分をエアーダスターで掃除します。大事なところにゴミが飛ばないようにしましょう。
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ジェット類をエンジンコンディショナーにしばらく浸しておきます。
今回はワコーズのエンジンコンディショナーを使っています。
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半日ほど浸して綺麗になり、新品のようになったジェット類。
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キャブレターを組み付けていきます。
各部分を組み付けます。バタフライには向きがあるのでしっかり確認してください。
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あとは取り外したときと逆の手順で組み付けます。
最後にミクスチャースクリューの調整をします。エンジンを掛けて閉めた状態から徐々に開けていき、アイドリングが一番高くなったところで止めます。
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以上でキャブレターのオーバーホールは完了です。
オーバーホールが終了したら、実際に乗ってフィーリングを確かめてみてください。