今回はホイールベアリングの交換の様子をご紹介。
雨の多い時期、足回りが水に濡れることが多くなります。ベアリングやシール部分のグリスアップが不足しているとそこから水が入り込み、内部の錆の原因になります。
その錆がベアリングのスムーズな回転を妨げたり、ベアリングを傷つけて寿命を短くしてしまうのですね。
コーナリングで違和感を感じたりバイクが重たいと感じたら、一度ホイールベアリングの不調を疑ってみてください。 前輪を浮かせて回転させた時に回転が鈍かったり、タイヤ交換のついでに指でベアリングの動きを確認してゴロつきを感じたら確実に交換時期です。
ホイールベアリングの取り外し
スプロケットを外す
ベアリングを交換するために、まずはスプロケットを外します。
この作業はボルトをはずすだけなので簡単ですね。
ホイールベアリングリムーバーを使用
ベアリングを取り外すための特殊工具を設置していきます。今回使用したのはJIMS(ジムズ)のホイールベアリングリムーバーとインストーラーのキットです。
リムーバー(プーラー)はアンカーボルトと同じ構造の工具で、ネジを締めていくとアンカーが広がって内側からベアリングに引っかかるようになっています。
外側のボルトを固定しながら根本のナットを回すとゆっくり上に引きぬかれていきます。特に力も必要なく安全に取り外すことができます。
ホイールベアリングの取り付け
ホイールベアリングインストーラーを使用
取り付けには先程のキットの中にあるインストーラーを使います。こちらも構造はシンプルで、ネジの力で両サイドからゆっくりと締め付けていきます。
以上で片側のベアリング交換ができました。反対側も同様に作業を行えばホイールベアリングの交換は完了です。
いかがでしたでしょうか。ホイールベアリングの不調は放置すると大事故にもつながります。 不調に気づいたらすぐに交換もしくはバイクショップに相談してください。
シールドホイールベアリング リムーバー&インストーラーキット
ホイールベアリングを交換する時に使う工具です。
これを使えば簡単にホイールにキズを付けることなくベアリングの交換が出来ます。
ホイールベアリング&シールキット
ホイールのベアリングとシールのキット。異音はもちろん、車体が重く感じられたら即交換です。