例えばマフラーやウインカーの移動、ステーの取り付けのために、今まで使われていなかった車体のネジ山を覗いてみるとサビついていた。という困った経験はありませんか?
当然そのままボルトが入るわけもなく、無理やり入れてしまうと、部分が欠けてしまったりなどの破損の危険性も出てきてしまいます。
凸凹がある箇所なので、パーツクリーナーやサビ取り剤を吹きかけるだけの解決も難しいでしょう。
今回はそのような時に役に立つツールをご紹介したいと思います。
LANG TOOLS(ラングツールズ)から発売中のハーレー用ネジ山修正 タップ&ダイスセットです。
ハーレーダビットソンは基本的にインチサイズが使われていますので、日本規格であるミリサイズの工具が使用できない事もしばしば。
特に純正部品や車体にもともとあるネジ山に対してミリ規格のものを使ってしまうと、そのままつぶれてしまい、修復不可能となる場合があります。ミリ・インチのサイズ規格は絶対に守らなければなりません。
今回の「タップ&ダイスセット」はインチサイズ規格。ハーレー用と銘打っているのはそういうわけです。
さっそく使い方をみていきましょう。
今回使用するツール
インチサイズのネジ山修正器。 ネジがなめてしまった際の修正のほかにも、ハーレー用のボルトナットにありがちな、ねじ山までメッキがのっかってしまい、かみ合わせの悪いメッキの皮むき等にもご使用いただけます。
損傷がひどいネジ山には使用できません。
使用の手順~サビ取り~
既述したように、しばらく使われていなかった車体部分のネジ山の1つです。見事にサビ付いています。
まずは下準備として、潤滑油剤を吹き、浸透させ、ツールを動かしやすくします。
続いてインチを確認し、サイズがあうタップを選び、手の力で入るところまで進めていきます。
ここまでのようです。
残りはラチェットを使っていきましょう。
ググっと進めていきます。
ネジ山部分に入り切りましたので、逆回転で戻していきます
戻し途中のタップです。見ていただけるとわかりますが、色が変わるくらいサビが付着しています。
それだけ中にあったサビが削り除去され、正常なネジ山が復活したという事です。
タップを戻し終え、外した後はパーツクリーナーなどを吹き付け、残ったサビを取り除きます。
削り取られたサビがどんどん流れ出てきます。
before・afterを比べてみました。
もともと見られるカスカスのサビがはなくなり、凹凸が見て取れるようになりました。
ネジ山の復活です!これで途中で止まることなく、スムーズにボルトが装着できます。
タップ側の洗浄も忘れずに。
使用の手順~メッキの皮むき~
サビの他にも、ハーレー用のボルトナットのあるある。ネジ山にまで入り込んでしまったメッキのせいで、途中で止まってしまうボルト。こちらの解消にもお使いいただけます。
このように目にはわからないような、盛られたメッキのせいでナットが通らないこと、よくありますよね。
そういう時には、セットになっている“ダイス”をお使いください。ナットのようにボルトに装着し、クルクルと回していきます。
※指の力で進まない時は工具の使用をお願いします。
先ほどのつまりがウソのように、スルスルと最後までナットが通過しました。気持ちいいです。
以上になります。
サビや、なめてしまい使えなくなったネジ山復活用の“タップ”と、メッキの皮むきに最適な“ダイス”のセットツールご紹介でした。
ネジ山の不具合で諦めていたカスタムがあったりしませんか? あると便利なこちらの「タップ&ダイスセット」。ぜひ一度ご検討いただき、お役立てていただければ幸いです。
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