ハーレーに限らずバイク乗りにとって、冬場で一番頭を悩ます事といえば、“寒さ対策のための服装”ではないでしょうか。
ここ最近ようやく涼しくなってきましたが、夜は気持ちいいを通り越しすでに肌寒さを感じます。このままでは、あっという間にアウターを着る日がやってきそうです。
ヒート系インナー着て、ロンT着て、厚手の長袖着て、ジャケット着て、その上にはベストも着て。あぁ、カイロも貼らなきゃ!なんてしていたら、モリモリ着ぶくれて、動くのに関節がキツイっ!というのも冬のツーリング準備の風物詩。
この着ぶくれによる重さが肩こりや血行不良など、ツーリングの疲労のもとになるというのも、ハーレーに乗る人間ならばよく知るところ。
服のパンパン具合がツーリングへのテンションを上げてくれる要因のひとつではありますが、できるならもう少し身軽に軽快に運転できればなぁ。と考えている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は本格的な冬に役立つアパレルのちょっとマニアックな部分の話、「プリマロフト」についてお話させていただきます。
プリマロフト?あまり馴染みがなくピンとこない方も多いとは思いますが、端的に言えば冬服に使われる素材の名前です。
知ればきっと、冬のアウター選びが変わりますよ。
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プリマロフトとは...
アヒルやガチョウなどの羽毛と綿を中材として使用しているダウンジャケット。軽くて暖かい、冬のツーリングの際に着用する方も多く、普段の生活の中でもおなじみの定番アウターですね。
そのダウンに変わる新素材として超微細マイクロファイバーを使用し、ここ近年一般アパレル業界と共にバイク用アパレルにも使われ注目されているのが「プリマロフト」。ファイバー素材が作り出す小さなすきまの空間に、体から発散した熱を閉じ込めて外部の冷たい空気を遮断する。という特性があります。
ダウンの軽さはそのままに、暖かさはなんとダウンの約8倍と言われています。
またダウンのように軽くて暖かい保湿性と柔軟性を発揮するだけでなく、ダウンの濡れると保温力が低下し、非常に乾きにくいという弱点に対して、プリマロフトは撥水性+速乾性を備えているため、濡れても96%の熱遮断性を保持。保温性にも優れています。
メンテナンス性・防寒テクノロジーの機能を持ち、どんな過酷な環境でも使える高い実用性を備えた、まさに人口羽毛と呼べる素材なのです。
軍用から一般用へ
もともとはアメリカのスペースシャトルの断熱材などを製造するアルバニーインターナショナル社が、それまで寝袋などに使用されていたダウンに代わる素材を、という米軍からの要請のもと開発されたのがプリマロフト。米国特殊部隊や陸軍・海軍の寒冷地用防寒着の中材として、現在も使用されています。
それが近年、一般用途にも広がり、本格登山用のアウターやウインタースポーツ用のグローブ、トレッキングブーツのほか、世界800を超えるスポーツブランドやアパレルブランドが次々と素材として採用。
ダウンの代替素材という枠を超えて、「プリマロフト」自体に新素材としての価値が見出されているのです。
疑似羽毛素材
そもそもではどうしてそんなに暖かいのか。答えはプリマロフトの線維構造にあります。
※画像は電子顕微鏡で150倍率にしたもの
●天然羽毛…理想の暖かい素材。繊維を見てみると、太い線維と細い線維で構成され、それぞれが高密度に混在。この構造により空気を多く取り込みながらも、繊維と線維の間にできた空間に暖かさを保つことができているのです。
●ポリエステル…冬のアパレルでよく使われる一般的な。強度があり軽量であるのが特徴で、繊維の太さ・密度が均一な構造となっています。
●プリマロフト…やわかい極細ポリエステル繊維が、羽毛の構造を参考に太いもの細いものそれぞれ独自の配合でブレンドされています。これにより暖かい空気をたっぷりと取り込んだ空気層を作ることができ、疑似羽毛素材とも呼ばれる羽毛並みの保温力を持つことができているのです。
衛生面とコストパフォーマンス
他にもプリマロフトが使われている衣類は、ダウンにはない耐水性と撥水性があることにより洗濯も可能となります。
寒い中バイクに乗っていると意外と気づかない、ジャケットへの汗の付着と皮脂による臭いと汚れ。消臭スプレーのその場しのぎではなく、根本からキレイにすることにより雑菌による繊維の腐食を防止。アウターとしてワンシーズンだけでなく長期間の着用し続けることができる、衛生面とコスパ面においても優れた素材となっています。
※洗濯方法・条件等はアウターにより異なります。
プリマロフト使用のアパレルを一部ご紹介
RR7698 WSプリマロフト ウォームパーカー
ウインターパーカーにプリマロフト インナージャケットをインサートした、厳冬期寒風をものともしない、防風・防水・透湿、超防寒仕様で、ツーリングシーンを暖かくサポート。ロング・ショートツーリングはもちろん、名所、旧跡等も躊躇なく行けるさりげないデザインです。
また、ベンチレーション装備のため、インナージャケットを外して3シーズンジャケットとして秋冬春と長期間活躍します。
付属のインナージャケットはシンプルなデザインで単体着用も可能です。
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RR7995 WGプリマロフトチタン インナージャケット カフ付き
保温素材に超軽量・最高の保温性能・イージーメンテナンス性を兼ね備えたPrimaLoft Gold Insulation Eco(プリマロフト・ゴールド・インサレーション・エコ)を採用しました。
表地をウインドガード加工し寒風を遮断し暖かさを失いません。サムホール付きのカフが追加装備されグローブとジャケットのつなぎ目の防寒性をアップさせました。
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プリマロフト ネックウォーマー
表地はしなやかで肌触りがよく軽量のダウンプルーフ加工30デニール生地を採用。裏地には肌触りと抜群の保温性を誇るボアを採用した冬最強のネックウォーマー。
表地、中綿、裏地の3層すべてに妥協することなく高規格素材を投入し、防風性、防寒性、保温性、軽量性、優れた着け心地を高次元で融合させた至高のネックウォーマーが完成です。
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プリマロフト ストームガード
ジャケットとパンツの隙間、腰・腹部をプリマロフトで温かくサポート。
ストームガード裏地には起毛を施し、さらに腰部内側に装備されたカイロポケットにより要所を集中的に温めることも可能にしました。
裾部は隙間風の侵入を防止する、ジャージを装備。115cmまで対応のフリーアジャスト仕様で重ね着の上からでもしっかり保温出来ます。
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最後に
正直、冬のハーレーは何をどれだけ着ても寒いです。
ならばせめて暖かさは今まで通りもしくはそれ以上にして、さらに軽くできたのなら、寒い日のツーリングがだいぶ楽になると思いませんか。
今年の冬は愛着のある1枚は一旦タンスにしまって、現代技術による中材の最高峰ともいえるプリマロフト製のアパレルを試してみるというのはいかがでしょうか。
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