数年前に大流行し、いまでは高年式ハーレーのカスタムスタイルとしてすっかり定着した「クラブスタイル」。
ハイライザー&ナローハンドルバー、パフォーマンス重視の2in1マフラーや足回りのアップグレードなど、
ストリートを軽快に走るためのカスタムメニューが定石となっています。
またロングランに耐えうるタフさと機動性を高めるカスタムが求められるのもクラブスタイルの特徴。
その中でも悪路を柔軟にいなし、バンク角の確保とアグレッシブでスムーズな車体操作に、サスペンションのリフトアップカスタムはマストと言えるでしょう。
そこで今回ご紹介したいパーツは、コドリン(KODLIN)から発売の「リフトキット ショックエクステンション」です。
主にハーレーのミルウォーキーエイトエンジンのソフテイルモデルのリアをリフトアップするキットであり、
取り付け後はシート部が約30mm、リアフェンダーエンド部が約50mmアップ。
タイヤが見える事でレーシーさが漂い、バイク全体の印象を大幅に変え、機動性を高める為に車高を上げるクラブスタイルのカスタムにも適したパーツとなります。
実際の取り付け工程を見ていきましょう。
今回使用するツール
2018年以降のすべてのソフテイルに対応、純正ショック用のリフトアップキットです。
取り付け位置を15mm延長。スイングアームにぶつかることなく最大限のリフトアップを実現します。
KODLIN M8 ショックスプリング コンプレッションツール
2018年以降ソフテイルのリアサスペンションに対応したスプリングコンプレッション(圧縮)ツール。
ショックアブソーバースプリングを圧縮させ、純正のヘッドの取り外し、Kodlinのロアリングキットを取り付けることができます。
ドイツ製(Kodlin USAではなく本家Fred Kodlinの商品 )です。
作業車両モデル
●2022年式 FXLRS ローライダーS SOFTAILのカスタム車両
サスペンションの取り外し
事前準備としてバイクのフレーム後部をしっかりと持ち上げるため、後輪がわずかに地面から浮く程度にジャッキアップします。その際にぐらつきがないかなど、車両がしっかりと固定されているかを確認しながら進めていきます。
1.まずはシートをはずします。
2.フレームとストラットをつなぐ合計4本のボルトを緩めて、ストラットを取り外していきます。
3.ソフテイルの場合、該当の配線を外せば、ストラットと一緒にリアフェンダーを取り外すことができます。
4.サスペンションの上を覆っているカバーを取り外します。
5.フレームとサスペンションをつないでいる上下の固定ボルトを抜いていきます。
6.サスペンションの取り外しが完了。
サスペンションのヘッド部分の交換と取り付け
続いてサスペンションのヘッド部分を交換します。
サスのスプリング部分の圧縮は人力ではほぼ不可能に近いので、こちらもコドリンから発売している「ショックスプリング コンプレッションツール」を使っていきます。
1.3箇所あるボルトを少しずつ締めスプリング部分に圧縮をかけていきます。ある程度圧縮していくと、ヘッド部分とスプリング部分をつなぐボルトとナットが出てきますので、レンチで固定しつつヘッドを取り外します。
2.純正とキットの長さを比べてみました。指の第一関節分くらいの延長といったところでしょうか。
3.取り外したパーツや配線を順番に戻していき、カスタムサスペンションをフレームへ取り付けていきます。
4.最後にプライマリーベルトの張りを調整し、ボルトなどの締め忘れがないかを確認します。
作業完了です。
今回のカスタムのBEFORE・AFTER
シート及びリアフェンダーのアップ具合がよくわかります。
サスの取付位置を15mm延長するだけのパーツですが、見た目にも乗り心地や操作性にもその効果はバツグン!ハーレーユーザーとしても大満足なカスタムではないでしょうか。
今回のカスタムは全工程で3時間ほどの作業となりましたが、個人でやるには難易度高めですので作業の際にはハーレーの専門ショップでの施工を推奨します。 もちろん当店でも受け付けておりますので、ご検討中の方はお気軽にお問い合わせください。
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- 適合
- 2018年以降ソフテイルモデルに適合
- K66030
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