梅雨が終わればやってくる夏。
さんさんと輝く太陽とどこまでも続く青い空。時よりみせる雲の日陰が心地よく、汗を乾かす走行風が気持ちいい。バイカーが待ちに待った、休日のツーリングが楽しみになる季節の到来です!

・・・だったはずなのですが、近年の異常ともいえる夏場の酷暑。ライダーにもハーレーにも悪影響であることは、すでにみなさんも知るところ。
上からも下からも襲ってくる熱気は最悪のケースにつながる可能性もあります。
それでも梅雨の時期を我慢した分、晴れた日には思いっきり走りたくなるのが、ハーレーに乗る私たちの抑えることができない衝動のひとつです。
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そこで今回ご紹介したいのが、昨年KOMINEより発売し、その画期的なシステムとアイデアで瞬く間に完売した「KK-901 ターボファン ボディクーリング タンクバッグ」。
今期分がついに当店にも入荷しました。
見た目はゴツイですが、構造は非常に分かりやすく、扱いやすさ◎。暑さ対策としての効果もバツグンです!
細かく検証してみました。どうぞご一読ください。
気化熱で身体を冷やす
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簡単に言えば、気化熱を利用して身体を冷やす「体表温度冷却装置」。
バッグの中の大き目のファンから取り込まれた空気が、ホースを通り衣服内部へ噴出。湧き出る汗を蒸発させ、気化熱で体表を冷やす。 という、いたってシンプルな機能と使いやすさが魅力のアイテムです。
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メーカーからのアナウンスでは、使用すると炎天下でも数秒で体表を10℃以上下げることが可能になる。とのことです。
セット内容一覧
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➀本体:ターボファンバッグユニット
➁伸縮送風用ホース
➂変換ケーブル
④12V電源ハーネス(EK-104)
⑤飛散防止ベルト
これ系のガジェットは複雑な初期設定とハーレーとのセットアップに四苦八苦するイメージですが、KK-901はたった5つのパーツ構成となっています。
各種サイズ感
本体の大きさ
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通常サイズ…横17cm 縦15.5cm(パイプ部分含める) 奥行4.5cm
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吸盤部分を広げた場合…横30cm
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
手に持つとちょうど文庫本と同じサイズです。腰に引っかけてもなかなか存在感がある大きさなので、旅先でも置き忘れをしないで済みそうです。
重量
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重さはなんと機械としてはありえない約340g。見た目からは想像できない軽さとなっています。
ハーレーに設置せず、カバンやズボンなどに取り付けても邪魔にならない重量で、ライディング時以外の場面での利用幅も広がりそうです。
仕様と構造
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カバンの中には大き目のファンが内蔵
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グローブを付けたままでも開閉しやすい、ダブルファスナー式

裏面。折りたたまれた状態で、車体固定用の吸盤が左右合計2箇所に設置
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側面にはカラビナを標準装備。ズボンのベルト通しやカバンへの取り付けができます。また背面にベルトループが付いているので、ベルトへ横向きに通して安定感を確保することが可能。用途に合わせたその日の気分で付け方を変えてみるのも良いかもしれません。
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風を通すホースもふにゃっとしたものではなく、関節部は固く伸縮自在なので、冷やしたい場所や角度を決め、自分のベストなポジションに固定できる仕様となっています。

配線が通る穴部分にもゴム製のケーブルガードが付いています。ハーレー配線系あるあるの断線の心配を少しでも減らす、細やかな配慮です。

スイッチもONとOFFのみのアナログの上下可動式。使いやすさを優先し余計なものを取り除いた究極にシンプルなメカニズムです。
取付方法
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1.本体後ろ側にある左右の吸盤でタンクに接続します。
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2.飛散防止ベルトを車両操作に影響を与えない箇所に通して固定します。
3.ハーレーの12Vバッテリーに電源ハーネスを接続します。
車載バッテリーへの接続方法

まずはじめに安全のため、電源を切った状態でバッテリーの端子を必ずマイナス(-)→プラス(+)の順番で取り外します

付属している12V電源ハーネスのプラス(+)とマイナス(-)を確認
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電源接続ハーネスの各端子を、先に外したバッテリー端子とともにバッテリーに取り付けます。取り付けは必ずプラス(+)→マイナス(-)の順番で行ってください。

取り付け後はプラスとマイナスそれぞれの端子がしっかり締まっていることを確認してください。
※今回は車載バッテリーに直接接続していますが、メーカーからはバッテリー上がりを防ぐためにACC(アクセサリー)電源への接続が推奨されています。

4.本体の電源ケーブルに「変換ケーブル」・「電源ハーネス」を接続。
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5.送風用ホースを上着の下に設置し、スイッチを入れてください。
実際に使ってみました
雨上がりの夕方。気温28℃。少し動いただけでも汗ばむ状況のもと、実際にハーレーに乗り使ってみました。
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電源をオンにして最初に思うのは可動音の大きさ。周りの車の音に負けなくらいヴォーーーンとファンの音がします。が、ハーレーのエンジンをかけてしまえば、トルク音の方が大きいので全く気にならなくなりました。
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そしてホースを通り徐々に風が服の中入ってくると、涼しい。とても涼しく感じます。
暑い外気がそのままやってくるのかと思いましたが、しっかりと温度の下がった風が流れてきます。おそらく大きいファンと長いホースのおかげで、空気の取り込み口と出口に温度差が生じるのでしょう。
風の当たる範囲が若干狭いかなとは思いましたが、汗をかいた身体はヒュっと冷えました。
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ホースが長く伸びるおかげで、お腹周りだけでなく、熱中症の時にまず最初に冷やすと良いといわれている脇の下など、身体のあらゆる場所に風を送ることができます。
そしてこれはうれしかった。
バイク乗りの鬼門であるヘルメットの中の蒸れにもきっちり対応できました。周りが暑い中、頭だけがスカァっと冷えていく感じは、今までのハーレー人生の中でなかった感覚かもしれません。気持ち良かった。
実際のツーリングの時ならば、身体への疲労感がかなり違ってくるのではないかと思えます。

バイク以外の場面でも
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ハーレーに搭載する使い方以外にも、別売りのEK-209とつなげば持ち運びの利用が可能になります。今からの季節、キャンプや音楽フェスなど、あらゆる場面での活躍に期待が持てます。
※フル充電なら約2.5時間の使用が可能となります。
以上になります。
これから始まる夏のツーリング。お盆休みに向けたロングを計画されている方も多いと思います。
炎天下でもハーレーに乗りたいが、暑さ対策への手は尽くした。そんな方々にぜひ試していただきたい「KK-901 ターボファンボディクーリングタンクバッグ」の紹介でした。
- KK-901
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