【2024年版】ハーレーの維持費はいくらかかるのか?

バイク乗りの憧れの的であるハーレーダビットソン。

人生に一度はその背中にまたがり、いろいろな場所をを走ってみたい。旅してみたい。そんな夢を持っている方がきっと大勢いらっしゃることでしょう。

その夢、厳しい言い方にはなりますが、なかなかすんなりと叶えることができる夢ではありません。

颯爽と走るハーレー

ハーレーに乗り続けるためには車体購入時はもちろん、あらゆる場面でお金が必要になってきます。

こちらにいらっしゃる大半の方からは「なにを今さら」と言われてしまいそうですが、もしこれをお読みの方の中でこれからハーレーの購入を考えている方がいれば、車体購入がゴールではないことを覚えていてほしいのです。

そこで今回は気になるハーレーのお金にまつわる“維持費”についてお話していきたいと思います。

ハーレーをお持ちの方は改めての見直しに。ハーレーの購入を検討中の方は将来の参考として、各々の目線で御一読ください。

それぞれの費用

車体の状態(新車or中古)やモデル・排気量の大きさなどで変わってはきますが、今回は平均的な状況を想定した費用を記載していきます。

車検

ハーレーは排気量400cc超えのバイクとなりますので、2年に一度(新車であれば3年に一度)の車検が必要となり、ハーレーに限らずバイクには下記の車検の種類があります

・ユーザー車検・・・自身で点検・整備し、陸運局へ持ち込む車検

・ディーラー車検・・ハーレーダビットソンなど正規販売店が行う車検

ユーザー車検

ユーザー車検の場合

費用は2~3万円(内訳:法定費用の自賠責保険24カ月+重量税+印紙代など)

ディーラー車検と比べると金額をかなり抑えることができますが、車検に合格するための整備、陸運局へ持ち込む時間や環境が整っている方限定となります。一般の方がこちらを選択するのは少し難しいかもしれません。

ディーラー車検

ディーラー車検の場合

費用はおよそ10~20万円(地域などで変動あり)

法定費用に加え、検査手続き代行費用・車両整備費・各種交換パーツ代などが加算されます。金額幅が大きいのは、車検合格のためのパーツ代や交換時の工賃などが対象の車両によって変わってくるため。 ユーザー車検に比べれば高価になりますが、プロの手にお願いすることで安心を得られるのであれば、適当額になるのではないでしょうか。

ここではディーラー車検に依頼の場合とし、料金は金額幅の中間15万円。車検は2年で1回なので年間75,000円とします。

軽自動車税

軽自動車税の封筒

バイクを持っている方へ毎年4月1日に課税される軽自動車税。

ハーレーは排気量250cc超となるため、年間6,000円の納税が義務となります。

例え一切乗っていなくても、壊れて動かなくなってしまっても、バイク所有の届け出をしているのであれば支払わなくてはなりません。

ガソリン代

ハーレーとガソリンスタンド

こちらも現代の乗り物に欠かすことのできないガソリン代。ハーレーはハイオクが標準とされています。

毎日の移動手段として乗ったり、休日のみ乗ったりなど、使い方によって走行距離は変わってきますので、ここでは仮に月500km。年間6,000kmを走行している車両とします。

また燃費もモデルや年式、乗り方などによって異なってきますので、さまざまなデータを元にした平均値である20km/Lと仮定。

年間約300L必要でハイオク価格(2024年8月現在の全国平均)の182円×300L=年間54,600円。高速やロングを走ったりなどの場合はさらに+αが加算されます。

定期メンテナンス代

オイル交換

ハーレーに限らずですが、バイクは乗り続けていると多少なりともなにかが消耗していたり、どこかに不具合が発生したりするものです。

好調な走りや安全性をキープするためには、オイルやフィルター交換などの基本的なメンテナンス関係のパーツ交換に加え、バッテリーやタイヤなど消費・摩耗パーツの交換は必須。

やはりその都度パーツ代や作業工賃代などが発生しますが、車検を通す為にも必要となる必然的な出費です。

ここでは6,000km走行毎の定期メンテンナスであるエンジンオイル・ミッションオイル・フィルターの交換を、年1回依頼した場合の価格を相場の平均を例に算出します。

1回の交換に必要なオイル(エンジンオイル 3本・トランスミッションオイル 1本・プライマリーオイル 1本)+オイルフィルター1個で約10,000円+工賃(調査平均価格)5,000円=15,000円

合算してみると...

・車検代:75,000円

・軽自動車税:6,000円

・ガソリン代:54,600円

・定期メンテナンス代:15,000円

年間で150,600円 月々にすると12,550円

これが今回のシミュレーションで算出した最低ラインとなる基本的なハーレーの維持費です。

レッカーされるハーレー

このほかにも事故やトラブルが起きてしまった際に保証してくれる任意保険への加入。ローンで購入された方であれば毎月のローン代金。ハーレーを置くための駐輪場代など、個々の環境や条件などにより金額が大きく変わってきます。

またツーリング先でトラブルにあった際のレッカー代や帰宅までの移動手段など、予想だにしていない出費があることも、忘れてはならない維持費に含まれる事項です。

ハーレーを乗り続けるために

 
ハイウェイを走るハーレー2

今回はお金にまつわる“維持費”のことについて記載させていただきました。

自分の経済環境に合わないローンの組み方や高頻度のカスタムなど、その場だけの何とかなるだろうという考えでは、決してハーレーに乗り続けることはできません。エンジンの焼き付きなど、突然の不調により一回の修理費が数十万円になったという話も聞きます。

ハーレーを長く乗り続けために、長く楽しむために、無理をせず、購入後もどれだけのお金が必要となるのか。というところにまで目を向けるようにしてください。



そして自分の中で納得できる状況になったその時は、ぜひ夢のHarley Davidsonを手に入れていただきたいと思います。

走行風と激しいトルクの振動が混ざり合った乗り心地、旅先での新しい出会いなど、ハーレーに乗ることでしか味わうことができない経験がたくさんあり、人生が最高に彩ることは間違いありませんから。

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