車高が自在に調整できるエアーサスペンションの取り付け作業のご紹介です。
手元のスイッチで簡単に車高が調整でき、操作性に優れたエアーサスペンション。完全ボルトンで加工の必要はなく、取付に必要なパーツはすべて含まれているので気になっている方は必見です。
商品はこちら >> ソフテイルモデル用
スポーツ、ダイナ、ツーリング、VRSC用
作業環境を整えます
ソフテイルの場合はリアサスペンションが車体下側に付いているのでしっかりとしたセンタージャッキで作業しやすい位置まで車体を持ち上げます。
なお、バランスを崩して車両がセンタージャッキからずれ落ちると大変危険なので、センタージャッキは必ず水平で平らな場所で使用してください。
シートを外してメインヒューズを抜いておきます。メインヒューズが付いていない古いモデルはバッテリーの-端子を外します。
STEP1 ハンドルコントロールスイッチを取付けます
ハンドルコントロールスイッチは左側、つまりクラッチ側に取り付けますので最初にクラッチレバークランプを取り外します。
今回取り付ける車両はウインカーなどの配線がハンドルの中に通してありますので、エアーサスペンション用のスイッチの配線も合わせてハンドルの中に通しておきます。
付属している専用のハンドルコントロールスイッチを取り付けます。取り付けるときには配線を挟まないように注意してください。
STEP2 ノーマルのサスペンションを外します
サスペンションは前側のナットと後側のボルトで固定されていますのでそれぞれを外してリアサスペンションを取り外します。
後側のボルトにはネジロックが塗布されていますので取り外しにはかなりの力が必要です。
また、力を入れ過ぎてジャッキアップしている車体が倒れないように注意が必要です。
リアサスペンション右側の後側のボルトを取り外す時に工具が入り辛い場合はリアタイヤを持ち上げるなどして位置を変えることによって工具が使いやすくなります。
尚、サスペンションを交換するとトランスミッションのオイルが抜きづらくなりますので、この機会に合わせて交換することをお勧めします。
STEP3 配線を取り付けます
付属のリレーなどが付いているメイン配線をバッテリー端子に取り付けます。
ハンドルコントロールスイッチからの配線をメイン配線に取り付けます。
コンプレッサー用の配線をプライマリーケースとトランスミッションケースの間を通して車体下側に持っていきます。
配線のタイラップなどでの固定は全ての配線を結線してからになりますので、この段階ではまだ固定しないでください。
STEP4 エアーサスペンション本体を取り付けます
エアーサスペンション本体を車体に取り付けます。
向きはエアーバルブがある方が上になりますので注意してください。
ボルトやナット、ワッシャー、ブッシュはノーマルの物をそのまま使用します。
後側のボルトにはネジロックを塗布して取り付けてください。
また、エアーホースを予め適当な長さにカットしてエアーサスペンション本体のエアーバルブに取り付けておくと作業効率が上がります。
STEP5 コンプレッサーを取り付けます
付属の専用コンプレッサーを取り付けます。コンプレッサーは車体下側のリアサスペンション前側の隙間に丁度良く収まるように設計されており、取付用のブラケットも付属していますので取り付け場所を考えなくて済みます。
ブラケットは片側だけ最初に仮付けして、コンプレッサーを画像のように宙ぶらりんの状態にしておくと配線とエアーホースを繋げるのが楽になります。
配線とエアーホースを繋いだらコンプレッサーの反対側のブラケットも取り付けて、配線・エアーホースに無理がないか、コンプレッサーがどこかに干渉していないかを確認します。
ホースが折れ曲がっていたり、配線が挟まっている場合は取り回しやエアーホースの長さを調整します。コンプレッサーが干渉している場合はブラケットに取り付け位置を前後に動かして当たらない位置で取り付けます。
STEP6 動作確認をします。
ネジ類が締まっているかを確認し、配線をタイラップなどで固定します。メインヒューズを取り付けてセンタージャッキを下げて車体を降ろします。
車体を完全にジャッキから降ろしたら、ハンドルコントロールスイッチでエアーサスペンションが正常に動作するかを確認します。
最後にドライブベルトの張りを確認して問題がなければ完了です。
動作テストの様子です。エアーが入ってゆっくり車体が持ち上がっていきます。
スイッチを止めればその位置になるので無段階の車高調整が可能です。また、万が一エアーが抜けてしまってもフェンダーとタイヤは干渉せずに走行が可能です。
注意点としてバッテリーから直接電源を取っているのでイグニッションスイッチをONにしなくても動作しますが、バッテリーの消耗を抑えるためにもエンジンが掛った状態で作動させることをお勧めします。
また、走行中の作動は危険ですので止まった状態で行うようにしましょう。
当店でも一押しの商品です。この機会に装着を検討してみては如何でしょうか。